たにしのつぼ焼き

あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい〜♪

急性腹症

軟食

 今日は眼科の検査を受けた。視力や眼圧を計ったり、瞳孔を開く目薬さして眼底の検査も受けた。結果は視力左1.5右1.2、眼圧、眼底異常なし。無意識時に眼球が左右にずれるきらいがあるが、これは座った時に足が左右に開くのと同じで異常ではない、との事。ただし、ピントを合わせる度に眼筋を使うのと、長時間画面を見続ける事で、ドライアイになるなどで、目が疲れるのだそうな。まあ、異常ないらしい。
 下ってた腹の方は、水便から軟便に変わって事もあって、食事が流動食から軟食に変わった。変わった途端に中身が一気にグレードアップした。三部粥に銀タラの西京焼きのほぐした奴と賽の目に切った豆腐、細かく切った野菜の煮付け2種とポテトサラダ。細かい蟹身の入ったあんかけの玉子豆腐。デザートに黄桃を擦り潰したソースをかけたヨーグルトプリン。品目だけでも贅沢な品揃えだが、味の方もなかなかイケた。食後には処方された薬も出て、「段々治ってきたなー」と実感できる様になった。







入院して思う事

 ジョージ・オーウェルの『カタロニア讃歌』の中で、共和国軍とファシスト軍がハンドスピーカーでプロパガンダ合戦を繰り広げるシーンがある。ありもしないパンに、ありもしないバターを塗って、これからオレ達はパンを食うところだぜ、と言った内容のもの。それを聞いたオーウェルが、どっちの陣営にもパンもバターもないのが判っていながら、思わずヨダレを垂らす下りがある。
 あまりに腹がすくので、携帯でグーグルのイメージ検索でジャム&マーガリンを検索した。出て来た画像を見て、思わず(本当に)ヨダレが垂れた。


 今日の午前に点滴が外れ、水気の物を口にするのがOKになった。腕が自由になった途端、歩くのも座るのも自在になって、肩や腰の痛みが吹っ飛んだ。
 昼から出た食事は、予想してた通りだったが、重湯だった。正確には、重湯、牛乳、アップルジュース(夜はオレンジ)各々約200cc。たったこれだけだが、飲み下すと腹に溜まる感じがして、空腹が和らいだ。お茶は好きなだけ飲める様だが、下腹が常時グルグル言っていて、気を抜くとビチビチを噴射してしまいそうな気がするので、チビチビとしか飲んでない。それでも、口をゆすぐしか出来なかったのに比べると、はるかに有り難い。
 家族の勧めで頭痛と眼圧の検査も受ける事にしたら、検査日が来週になってしまった。退院してたらふく飯盒メシを食うのは当分先になりそうだ。


 繰り返しになるが、「まさか」この時期、このタイミングで入院になるとは想像もしてなかった。色んな人から精密検査を受ける様に言われてたが、ほとんど聞き流していたのだ。こうにでもならなかったら、検査など受けなかっただろう。
 不思議なのは、昨日までピンピンしてたのが、明くる日にのたうち回って、救急車で運ばれる事態だ。しかも帰省中にである。もし、これが東京で起こってたなら、大変な事だった。誰が身の回りの事をしてくれた?ネコの世話は?それ以前に、誰がオレの危急を実家に伝えたか?様々な意味で、今回のダウンはラッキーな条件でのダウンだったのだ。
 昨日も引用したオーウェルの『カタロニア讃歌』では、オーウェル自身が敵弾に倒れ、野戦病院に入院する下りがある。そのおぞましい光景もさる事ながら、言葉も満足に通じない国で、半生半死で入院しなければならない身の上となる事が、どれほど不便で不安な事かが如実に描かれている。それに比べれば、今の自分なんか天国みたいなもんである。
 腹がくちたお陰で、少し感謝する気持ちになってきた。







入院

 朝から晩まで好きな時に好きなだけ寝ているせいで、夜中に眠れない。しかも絶食絶飲だもんだから、胃腹が減って仕方ない。オレはヒモジイと寝れない質なので、ヒジョ〜ウにツラい。せめて冷たいウーロン茶を好き放題飲めたら楽になるだろうに、それさえもダメなのだ。
 しかし、ここで無理は禁物である。ガダルカナル島から転進してきた兵隊が、夜中に炊事に忍び込んで食い物をサシクって食い、何人も頓死したという。衰弱した身体が受け付けなかったそうだ。まさか頓死するほど衰弱はしてないと思うが、イカンと言われている事をやって、人様に迷惑かける訳にはいかんのである。

 絶食3日目。生まれてこの方、こんなに長い間、飲み食いしなかった事はない。点滴はしているからオションションは出るものの、ウンコさんは全然出なくなった。詰まってる訳ではなくて、出す物が無くなったからなんじゃないかと思う。カチグソが出たら検便を出す様に言われてるが、食う物食わずに出せと言われても無理である。
 飲み食いしてないせいか、血圧が106/60くらいになった。これも驚異的である。普段なら140/90くらいはあるのだ。
 飲み食い出来ない事、寝るしか出来ない時に寝れない事はツラい。

 入院など物心ついて初めての体験だけに、勝手が判らない事が多い。目下困るのは、消灯後の時間の潰し方。消灯といっても完全に暗くなる訳ではないが、本を読むには暗い。スカっと寝れれば良いが、昼間好きなだけ寝てるだけに、全然寝れない。この病院では消灯後もテレビが見れる様だが、テレビなんぞは日頃から見ないから、ここでも見てない。本を読むために是非ヘッドライトが欲しいところである。

 昼間はかろうじて辛抱できる空腹が、夜はなかなか辛抱できない。退院したらアレ食おうコレ食おうの妄想で気をまぎらわせている。
 飯盒一杯に飯を炊いて、塩かけたり醤油かけたり、鰹節かけて食いたい。食パンにジャムとマーガリン挟んで食いたい。飯に味噌汁かけて食いたい。冷たいウーロン茶をガブ飲みしたい…。
 妄想と言っても、こんな貧乏くさい欲求しかないのだが、ウチに帰ればすぐ実現できる物ばかりだけに、欲求は切実だ。







急性腹症

 エライ事になった。緊急入院である。昨日の朝、急に胃の辺りがムカムカし、腹は下り、ゲロは吐き、熱が出て体がガタガタになってしまった。近所の医者にかかるも数時間後には効果なく、のたうちまわりながら救急車で運ばれた。CTはじめ様々な検査を受けたが、はっきりした原因は判らずじまい。判ったのは、尿酸値が9.5もあって痛風直前である事と肝臓数値も高い事。あと胃カメラで胃が若干、炎症を起こしてる事だった。維持剤の点滴を受けて絶食しながら様子を見る事になった。
 入院はガキの頃に盲腸で入院して以来、34年ぶりである。寝てばかりいるので、背中や腰が痛い。カワヤに行く度に点滴に血が逆流して、点滴が止まると針を交換するが、これが痛い。絶食は仕方ないにしても水も飲めないのはツラい。早く退院したいものである。







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