ついに現行犯でシロがベッドの上のシャツにしゃがんでションベンしてるところを押さえた。手でしばいたのでは暴力が過ぎるので、シャワーして身体拭いてたバスタオルでしばき倒してやった。これで確定したのは、とにかく、服が地面なりベッドなりに落ちていると、シロはその上で気持ち良くションベンする、という事だ。対策としては、服を落としておかない、ションベンしたくなりそうな物を置いておかない、という事だ。
ぶっちゃけ、これ、ウチのオカンだと、シロ捨てに行くと思う。下クセの悪い猫を捨てに行った話しは良く聞かされたものである。今なら無責任、という事になるのだろうが、始終ションベンされてその後始末の面倒は、無責任呼ばわりする連中がしてくれる訳じゃないから、口出しすんな、という事だ。
これが全然懐かない、憎たらしい猫だったら、とっくに捨ててると思う。そんな奴飼うほど猫好きじゃない。ところが、シロは実に人たらしな猫なのである。可愛らしいからウチで飼う事にしたし、これまでもシバきつつも捨てなかったのだ。これもシロの生き物としての生存戦略なんだと思う。
しかし、被害被って、こんな時間に洗濯機回すハメになって、寝ようと思ってたのに寝れなくなって、当然頭に来てしかるべき状況ではあるけど、猫をシバくのは決して気持ち良くない。頭に来るからシバかん事には気が済まんけど、決して気分が良くない。まぁ、良くなったら、それは異常だが。
DVやる奴って、こんな感じなのかな。世評で聞くDVは、取るに足らない事や理不尽な言いがかりをつけて暴力ふるう奴の事だと思ってたけど、俺の場合、取るに足らない事でも理不尽でもないと思うんだが。ただ、人間と猫とでは、常識が違うから、猫にとってはDVになるか?
ともあれ、今回は現行犯であるから、ことさらキツく当たった。本人もなんで自分が怒られてるか、自覚あるんじゃないかな。Macの横のスチール棚の逃げ込んで今だに出て来ない。まぁ、俺がMacからツイートしてるからだが。姉貴のかぼすが、心配そうにウロウロしてる。
自分の流儀として、怒る時は怒る、でも、それ以上は引きずらない。いつまでもネチネチと怒るのは、それはもはやイジメに過ぎない。
シロ
かなり前から、トイレ以外でションベンされてて、そのたびにシロをどついて叱り飛ばしてた。というのも、みりんもかぼすも、トイレ以外では粗相をした事がなく、シロが来てからションベンの被害が増えたからである。
ションベンは大抵、地面に置いている衣類にされる事が多い。そのため、ネコ共にボロボロにされたクローゼット(その中に掛ている衣類は、大抵ネコ共に落とされて、素にされてしまってた)を処分し、最初はハンガー掛け、最近はコンテナボックスに変えて、衣類を露出させない様にした。すると今度はベッドにされる様になったので、こちらもシーツの下に大型のペットシートを敷いて、出来る限り対策する様にした。それでも毛布とかにされてしまうのだ。
問題は、本当にシロがやったのかどうか、確証が持てない事である。もしかしたら、みりんがやってる事もあるかもしれない。というのは、シロがトイレでシッコした直後にもベッドでションベンされてた事があって、シロばかりがションベンしてるとは思えない事件もあったからだ。そのため、現行犯でない時は、3匹に等しく当たる様にしている。
ところがこないだ、電気消して、さぁ寝よかと思ったら、がさごそ地面を掘る様な音が聞こえる。まさかと思って電気つけたら、ネコベッド代わりのバスケットの中に敷き詰めた古いベッドシートにションベンがしてあった。みりんは自分の足下で寝てたし、かぼすは隣の部屋で寝てた。となると、シロ以外に居ないのである。そのシロは、早々とベッドの下に逃げ込んでいた。
現行犯なので、そのシロを引きずり出し、首根っこ捕まえてションベン跡に鼻面押し付けて、「なんでこんなトコにションベンすんねん!」と怒鳴りながらしばき倒したのだが、腹は立つけど正直いい気はしない。愛玩動物は愛愛玩するためのものであって、しばいても気分は良くないのだ。いつまでもしばいてても仕方ないので、ションベンされたシーツを処分し、砂箱の砂も翌朝取り替えるのを、目が覚めたついでに取り替えた。シロは俺が近づいたら逃げ、逃げられないと怖い時に出す声で唸ってた。
そんなしばかれまくるシロでも、やっぱり俺に懐きたいらしくて、人の顔色を伺ってすり寄ってくる。一通り怒ったら、いつまでも怒らない方針なので、頭を撫でてやると、安心してベタベタしてくる。やっぱり可愛いなぁ、と思う。それだけに、出来れば怒りたくない。
対策としては、砂箱の砂を早めに変える用にしてるのだが、明日やろうと思った時に限ってやられたりする。替えてもやられたりするので、もう、その都度、怒ってしばくしかないのが現状なのだ。
またシロが毛布でションベンしやがった。先週金曜日にされて洗ったばかりなのに。こんな時間に、しかも雨降ってるのに。あまりに頭にきて、逃げようとするのを捕まえて、ションベンに鼻押し付けて、頭シバきまくった。
それでも腹の虫が収まらない。今までにも何度もションベンされてるのだ。もう限界と感じて、首輪はずして、ベランダに放り出した。野良なら好きなトコにションベン出来るだろう。ブリブリ怒りながら、ティッシュでションベン拭きまくった。
ベランダを見てみると、シロが呆然としている様子。雨は降ってるし寒いし、いきなり出されて途方に暮れた感じだ。自分が悪い事した自覚はないんだろうな。でも怒られてシバかれて怖い思いして、今はベランダにいる。訳わからん、と言う様がありありとしてる。
なんか、その姿を見てたら、可哀想と言うか、なんかバチ当たりそうな気がしてきた。やっぱり、一たび家族になったら、早々は縁を切れないもんだ。
ガラガラとベランダの窓を開け、シロを呼んでやったが、怖いのか入って来ない。ベランダに出て抱いて入れてやろうとしたら、部屋に向かって逃げようとした。
外に向かって逃げなかったのは、やはり部屋に戻りたかったんだろな。部屋に戻ったら、他の2匹がシロによっ てきて、心配そうにクンクンしてたのが印象的だった。
ションベンはかなり拭きとったが、それでも臭い。今夜はシロのションベンの臭いの中で寝る羽目になった。
こないだ、シロを抱っこして、「お姉ちゃんだぞ〜〜」とかぼすの鼻先に近づけたら、かぼすが「フ〜っ!」と威嚇して、シロに猫パンチを繰り出し始めた。かぼすとシロは母親が同じタマの血の繋がった姉弟である。なので、てっきり仲良いのかと思ったら、どうもそうでもない。逆にかぼすを抱っこしてシロに近づけたら、シロが明らかに嫌そうに身体を反らせ、かぼすがウーウー唸り出した。どうやら、かぼすの方がシロを嫌いな様である。
今まで部屋ん中で追いかけっこし、取っ組み合いをしてたのを、てっきりケンカごっこするほど仲が良い、と思っていたのであるが、実態はシロを気に入らんかぼすが、何かの拍子にシロを追いかけ倒し、噛み付いていた事が判明した。姉というのは一般に横暴なものらしいが、にしてもシロがかぼすから嫌われる理由がイマイチよく分らない。確かに、トイレの砂を替えた時は、みりんに次いで二番目にうんこしにくるが、それが長幼有序にもとるというので頭に来ているのだろうか。何にしても、端から見てて、やはり横暴に見えるのである。
ものは試しで、シロを抱っこしてみりんに近づけてやると、みりんはペロペロとシロを舐め出した。シロも特段逃げようともしない。長兄みりんは、もとがフレンドリーなお世話好きな猫であるし、よしんば気に入らん事があっても、一閃睨みつけるだけで他の猫は言うこと聞いてしまう威力の持ち主であるから、ケンカにならんらしい。逆にみりんを抱っこしてシロに近づける反証もすべきであるが、みりんは抱っこ嫌いでヤマネコなみの抵抗を示すので、やらずにおいた。
何にしても、かぼすとみりんは仲が良く、シロはいつも少し離れたところにいるのだが、これはみりんが怖いとか苦手なのではなくて、なんと実姉かぼすが怖くて離れていた事が分った。まぁ、だからといって、別にどうこうする気もなければ、出来もしないのだがw
朝、起きたら、わざわざ衣紋掛けに吊るしてあるYシャツが落とされて、シャツの上でションベンされた。怒る前からシロはベッドの下に避難。怒鳴りつけ、たたき出し、首根っこ捕まえて、ションベンした後に鼻先押し付けて、怒りながら頭を数発ビンタ。
シロのやつ、「にゃう〜〜〜〜〜〜〜」とか不安げな声で鳴いてたが、自分がやった事の自覚はあるらし。他の猫は知らん顔してたから、他の猫は自分が怒られてない事も分ってるらしい。猫って、何も考えてない様でいて、3歳児なみの知能はあるっぽい。
怒る、というのは、気に入らん事とか、されたら困る事をされたから怒る。これは本能的な事でもあるし、怒らん事には直らんから、躾の意味もある。問題はその度合いなんだと思う。怒られてる方は、なんで怒られてるかは分らなくても、怒られてる事自体は理解してる。
ここで、躾なのか虐待なのか、微妙に難しい問題が出て来ると思う。怒りは制御されなくてはならない。制御されない怒りは、限度を超えた躾、つまり虐待に繋 がると思う。子供であれ猫であれ、基本的に聞き分けない生き物だと思う。同じ事を繰り返す。猫に関して言えば、知恵のいたちごっこである。
そんな猫でも、後になって、「にゃう〜〜〜」と不安げに鳴いて、こっちの様子を伺ったりする。怖々謝って来てるのだ。触ろうとしても逃げたりする。でも、やっぱり鳴いて寄って来る。その時は優しくしてやる。いつまでも怒ってるのは、飼い主としても気分の悪い事である。
今日、仕事が終わったら、クリーニング屋に行く予定だったが、ションベンされたままでは持って行けない。急遽洗濯して、干してから仕事に行こうとした。で、あと1分で脱水が終わりだったから、スイッチ切ったら、チャイルドロックかなんか知らんけど、洗濯機の蓋が開かない。
慌てて解除の仕方をネットで調べて試したが、やはり開かない。出勤時間は迫る。イライライライラ〜〜ときた。ヤバイ怒りである。もう我慢ならん。「このク ソ忙しい時に!誰のせいでこうなったと思ってやがるんだ!お前のせいだぞ!分かってんのか!」と、ベッドの下に逃げ込んだシロをどやしつけた。
朝、出勤前にブリブリ怒りながら家を出る、と言うのは良くない事だ。仕事に対する気の持ち様も悪いし。それが今生の別れになるかも知れない。だから、出勤 する時は怒りを和らげる努力なり工夫なり、気の持ち様が大事なのだそうな。しかし、今朝は怒りっぱなしで出てきてしまった。
シロ、また脱走。今回もかぼすが鳴いて起こしてくれた。慌てて探しに行ったけど、姿は全く見えず。もはやどこに行ったか分からない。
ちゃんとアルミサッシの鍵を掛けたつもりだったのだが、甘かったらしい。つか、明らかに出て行きたくて出て行ったのだ。今度は捕まらない様に、素早く行動したのだろう。見つかる筈がない。
この2年の間、色々あったけど、やはり冒険心は抑えられなかったんだろうな。安定した暮らしより、雄猫生来の本能が上回ったかな。何にしても、自分から出て行き、そして見つからないのだ。どうしようもない。
くろすけの時を例にとれば、見つけ出すのは、まず不可能だ。近い所に居るに違いないだろうに、最後の最後まで見つけられなかったのだ。だから、見つからないものと心得ておく。
と、覚悟を決めていたのだが、その日の晩、ケロシンストーブ相手に格闘していると、ベランダの方から聞き慣れたケタタマしい鳴き声が。見に行ったら、シロがエアコンの室外機の上からニャーニャー鳴いていた。その様は、迷子がやっと自分の家を見つけた様な風体だった。そーっと窓を開けて、静かに「シロ、シロ、ほれ、入っておいで」と声を掛けてやるのだが、ニャーニャー鳴くばかりでなかなか入って来ない。他の猫が外に出ない様に注意しながら、暫く向き合っていたのだが、頃合いを見計らって首根っこ捕まえて、部屋の中に引きずり込んだ。
どこをほっつき歩いたのか、体中、ひっつき虫を付けていたが、その他はケガや汚れは無し。ただし、ノミは付けて来てる可能性があるので、翌日、病院に行ってフロントラインプラスを処方してもらった(シロの分だけでなく、他の2匹の分も。。爆)。
しかしまぁ、5年前のくろすけは出て行ったきり、よう帰って来なかったのだが、シロは帰って来た。してみると、シロは多少は頭が良い様である。もともと、3匹のウチで一番サバイバビリティの高い猫だと思っていたが、なかなか大したもんである。
ともあれ、ウチの猫は施錠されてないアルミサッシを簡単に開けてしまう事が判った。これからは、寸時もおかず施錠する事にする。
(後記)
帰ってからのシロは、とても甘え猫になった。前にびっくりして玄関から外に飛び出した時もそうだったが、外の世界は自由より不安の方が大きい様である。
昨日、仕事から帰って来たら、いつも元気なシロが元気ないのである。あれれと思って良く見てみたら、左目を閉じて涙出してるのである。どうやら、かぼすと取っ組み合いでもして、爪でも入ったみたいなのだ。ぴったりと目を閉じて、元気な方の右目もショボショボさせて、ほとんど動かずじっとしているのである。そして閉じてる左目の視野の方から手を伸ばして触ろうとすると、気配を感じてビクっと震えるのだ。元気がないだけでなく、若干怯えてもいるらしい。
週末は宇都宮のスクールを受けに行くつもりをしていたのだが、どうにも痛々しそうで、そのまま放って泊まり掛けで出かけるのは気になって仕方ない。まぁ、大した事ないとは思うのだが、留守中に悪化しても困る。スクールは来月行く事にして、朝一番で病院に連れて行く事にした。
で、連れて行ったのであるが、診断の結果は結膜炎。左目の左端が赤くなっている。別に水泳した訳ではないだろうから、やはり爪でも入ったんだと思う。まぁ、昨日に比べたら少し元気な様だし、左目も開いて来てるから、日にち薬かもしれない。病院の方からは目薬を処方されて、一日3回差せと言われた。言ってくれるのは簡単だが、大抵のネコは目薬だの飲み薬だのの時は暴れるので、爪を切って貰った。爪切り代入れて2808円である。
ウチに帰った直後のシロは、よほど興奮したの緊張したのか、若干、パンチング(舌だして口で息する)状態だったので、落ち着くまで待って、膝の上に抱き上げて目薬を差そうとした。しかし、そりゃもう、クッネクネと暴れて、目も貝みたいに閉じて、とてもじゃないが自分一人では目薬させない。こういうのは、2人一組でやらない事にはどうも出来ないもんだ。まぁ、無理しても可哀想なので、暫く様子を見る事にした。
昨日、小雨に打たれながら職場から帰って来た時の事である。玄関を開けたら、玄関脇の収納の扉が開けられていて、みりんとシロがそこにいた。また勝手に扉を開けて悪さしようとしてたらしい。反射的に「もぉ〜〜〜!」と怒ったら、瞬時にシロがビビって玄関から外に飛び出して行った。今度はこっちが瞬時に肝を冷やした。外は真っ暗。どこへ飛び出したか分らないのである。
慌てて荷物を置いて、一階へ。すると、駐輪場の辺りから、「にゃおー」とシロの鳴き声が聞こえて来た。何も考えずに飛び出したは良いが、どこがさっぱり分らないだろうし(野良の子猫やってた時代はもう忘れてるだろう)、そこから先、どうしていいかも分らないのだろう。探してみると、駐輪場と隣の学生寮の境目辺りにいた。幸い、学生寮の庭園灯に照らされて真っ白な身体が丸見えである。
こういう時は、まず自分の身体を明るい所に晒して、優しい声で呼びかけてやらねばならない。ネコは夜中はあまり人の識別が得意ではないらしい。いくら声を掛けても、飼い主の姿が分らないと出て来ないそうである。とはいえ、3mくらいの距離である。シロも直ぐに自分の姿が分ったらしい。
ところが、知らない間に、外猫のハナの子、ゴン太が忍び寄って来たみたいで、二人とも不穏なうなり声を上げ始めた。これでさらにシロが奥に逃げて行ったら万事休すである。「ゴン太、お前、アッチいけよ」といつもよりキツい口調で文句を言い、足でアッチイケの仕草をしたら、大人しく引き下がってくれた。
そのあとは、出来るだけ優しくシロの名前を呼んでやり、そろそろとこっちに来たところを首根っこ捕まえて(いきなり抱き上げると怖がる)、抱っこして部屋に連れて帰った。いやはや、本当に肝を冷やした。
猫が逃げたのも、これで3回目である。流石に慣れたというか、対処法が分って来た。箇条書きすると、こんな感じ。
- 外に飛び出したネコはパニック状態にある事
- 夜など暗がりでは飼い主が目視で認識できない事
- だから、明るいところで、やさしく名前呼び続ける事
- 近寄ってて来ても、こちらから捕まえに動かない事(逃げるから)
- 手の届く所にきたら、首根っこ捕まえて捕獲する
今回は、脱走して直ぐに捕まえに行ったから、早期解決をはかる事が出来た。時間が経てば難しくなる。あと、猫以上に飼い主がパニック状態になるので、落ち着いて対処するのが肝要かな。
■猫の悪戯がやみません。
(Yahoo!知恵袋 2010/4/1010:30:35)
この3日間、シロの食い物に対する悪さが連続した。
1回目は、練習用に買っておいたどら焼きとあんドーナツ。
2回目は、味海苔となぜか天ぷら粉
3回目は、ネギ焼きの素
その3回目が昨日だったのだが、花粉症で調子悪いのもあって、いい加減にムカついてしまい、ベッドの下の衣装ケースの間に逃げ込んだのを、衣装ケースを蹴飛ばして追い出し、部屋中追い回して、どこかに逃げ込んだら、こづいて追い出し、徹底的に追いかけ回したのだ。
そして、とうとう最後には脱糞する始末。幸いカチグソだったから後始末は困らなかったが、普段はちゃんと砂箱でするんだから、よほど怖かったのであろう。これ以上、責めるのは酷であるので、止めてやった。衣装ケースを蹴飛ばした時に、ケースの間に挟まれる格好になったのだが、若干鼻を打ったみたいで、少し腫れている様だった。
好きで飼ってる猫だから、叱ったり叩いたりしたい飼い主なんて、一人もいない。後になってイヤな思いを必ずするからだ。しかし、されたくない事をされて怒るのも、これまた道理である。ついでに言えば、猫を叱ってもあまり意味がないのも知っている。ただ単にムカついて、何か仕返さないと腹の虫が治まらないのである。叩くのはまったく意味も効果も無い。故に今日の様なやり方になったのだが、まるっきり怯えた猫になってしまうのである。これでは野良猫と変わらない。
猫がこの手の事をする時は、暇を持て余してるときである。自分もなかなか猫を構わないので、余計である。そこで、部屋に転がっていたオモチャで遊んでやったのだが、いつもなら真っ先に飛びついて来るシロが大人しいので、かわりにみりんが飛びついて来た。みりんも本当は子供っぽいのだが、後から2匹も子猫がきて、否応なしに長兄の役を押し付けられている。
暫くみりんと遊んでいたのだが、シロも我慢出来なくなったらしくて、恐る恐る出て来た。無論、もう意地悪する事なく、シロとも遊んでやった。ところが、オモチャが古くてボロかったせいか、直ぐに壊れてしまった。これではネコ共も遊び足りないだろう、という事で、麻ひもでオモチャを作ってやった。すると、遊ぶ遊ぶ。追いかけ回すのである。シロに至っては、何度もジャンプして飛びついていた。
その様な訳で、今夜はみんな大人しく寝ている。
去年の暮れからウチの子になったシロ。当初はみりんに威嚇しまくりで(みりんの方はフレンドリーに接しようとしてた)、最近でもお互い避ける様なところがあったのだが、このところ、状況が大分変わってきた。シロが随分とフレンドリーというか、ベタベタし始めたのだ。
最初の兆候は、シロがみりんのケツを舐め始めた事だ。ケツを舐めるというのは、母猫が子猫の世話をする時にやる行動であるが(生まれたての子猫は自分で排泄出来ないから、母猫が舐めて刺激して、出たものは全部舐めとる)、転じて親しい猫へのお世話としてその行動が出る。つまり、シロにとってみりんは親しい相手になってきたという事である。そうこうしている内に、シロとみりんが、始めは距離を取っていたものの一緒に寝始め、その距離がどんどん縮まってきたのだ。そしてお互いにケツや耳を舐める様になってきて、お互い伸びてだれた格好で寝る様になった。実に飼い猫らしい姿である。部屋に上げて半年、ようやくここまで慣れた訳だ。
もっとも、シロは3ヶ月も自活自戦の生活をやってきただけあって、今でも野良猫みたいな事をやる。特に食い物に対する執着は半端無くて、自分じゃ食べれないのに食い物というだけで興味を示す。高い所においてても、目を離した好きに飛び乗って、たたき落として、袋をボロボロにして中身を放り出す。油断も隙もないのである。まぁ、この辺りは、人間の方が注意せねばならないのだと思う。迷惑するのも自分であるし。
しかし、こうやって腹見せて伸びて寝てるところを見ると、やっぱり部屋飼いになって良かったんじゃないかと思う。他の兄妹たちは今でも野良をやっているのであるが、みんなシロより頭一つ分くらい小柄である。生存競争の有無は体格にも現れてるんだと思う。1匹だけ拾って、あとは見捨ててるのか、というご意見もあるのだが、シロは抱っこOKな猫で飼い猫向きだったのだ。
だからこそ、もっと慣れて飼い猫らしくなっていって貰いたいのである。
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