2020-02-02 10.01.33
 昨日のイワイ練で嫁さんが「コーナーが上手く曲がれなくて怖い」というので、どんな風に曲がっているのかを観察してみたら、バイクにどっかり座って、真っ直ぐ前を向いた姿勢のままでいた。これでは曲がって行かないのは道理なのだが、まぁ、初心者ってのはこんなもんである。かく言う自分も12年前にはそうだったのだ。
 で、嫁さんを呼んで、ベストテクのコーナリングの3要素の一番目を教えてみた。つまり、体を捻れと言う事である。すると今度は「車体が斜めになって怖い」と言う。それはそうである。バイクというのは車体が斜めにならん事には曲がって行かないし、斜めにする為に体を捻るのがベストテクのコーナーリングの基本である。つまり、車体が斜めになったから、「コーナーが曲がり易くなった」のである。
 その他にも色々あるのであるが、いっぺんには頭に入らないし覚えられもしない。10ある内の1が出来れば、大いなる進歩である。自分は90回超えたあたりから、「教える事は全部教えたから、後は自分でやって」と匙を投げられた出来の悪い生徒だったが、最低限の事が何と無く身につくまで、それだけの時間が掛かったのだ。嫁さんは後で自分の不出来をあーのこーのと言っていたが、そんな簡単に出来たら、この趣味はちっとも面白くないのである。
 さて、そんな事より、自分がちょっと感じ入ったのは、自分が習った事は、先生だけしか教えられないのでなく、その教えを関節的ではあるが人に伝えても、それなりの事が出来るんだな、という事。どっかり前向いて座ってた時よりも、ほんのちょっとでも捻りが入ると、ベストテクらしいフォームになって安定的な走りになる。理論化された技術というのは、大したもんだと思った。
 思えば、自分もベストテクの生徒さんからその理論を又聞きで習って、「これは!」と直感して直接習いに行ったのだ。「これは!」と思えるほど、それまでのヨタヨタした走りとは違う何かを感じたからだ。自分はその生徒さんほどの乗り手ではないし、結果も出せなかった敗残兵なので、あまり大っぴらには人に伝えるという事はしないのだが、まぁ、嫁さんくらいなら良いかな。