盛岡から帰還した翌日、リビングのソファで寝そべっているみりんの足を、何気なく全開にしてみたら、金玉の跡地に5ミリくらいの灰色のぷっくりしたイボができていた。帰省前にはそんなもん無かったのである。イボといえば、5年ほど前にケツの穴の上にイボが出来ていて、それを取ってもらった事がある。実はその直後、顎の下にも小さいのが出来ていて、最近では右側のこめかみにも、それっぽいのが出来ていた。どうも、みりんはイボキャットの様である。
何にしても、突如として出来たのは不穏当である。直ちに医者に診せに行った。前回もそうであったが、病理検査に回さない事には、良性か悪性か分からないので、とりあえず取りましょう、という事になった。他にも出来てないか診て貰ったところ、右耳の中にもそれなりのが出来ていて、合計4か所のイボを取る事になった。朝イチで預けて、麻酔が切れる15時ころに引き取りに行くのは、これも前回と同様である。有休が取れたのが幸いだった。
帰ってきたみりんは、前回同様、エリザベスカラーをつけて帰ってきた。傷口の縫合には細い抜糸不要の糸を使ったそうだが、舐めたり掻いたりしたら外れてしまうので、10日は付けっぱなしにせよとの事である。そのころに経過を見せに来るようにとの事だが、丁度週末にかかってしまうので、8日後に見せにくる事で話しをまとめた。2日でもカラーをつけてる期間が短くなれば、みりんも首が早く楽になるだろう。
カラーをつけた猫はなんどきもそうだが、実に不便そうな生活ぶりである。餌を食おうにも水を飲もうにも、カラーが邪魔で口元まで届かないのだ。さすがに見かねて、餌場に行ったときだけ、カラーを外し、戻ろうとしたら付ける様にした。とはいえ、ずっと猫について回る訳にもいかず、自分が留守の間は嫁はんに付きっ切りになる様に申し付けたが、それも限度があろう。
あと、いつもベタベタしてるかぼすが、みりんに寄り付かなくなった。最初は異形に近寄り難いのか、と思ったのだが、どうやら、みりんから結構消毒液の臭いがしていて、それが苦手な様である。
ちなみに、今回の手術代は、15万9500円である。前回は2つで7万円だったので、4つで倍以上となった。16万円も出せば、上等な血統書の子猫が買えそうなものだが、この14年のみりんとの生活は、血統書の猫では賄えない貴重なものである。
実に食いにくそうである