ニップルも点検して増し締めをする必要がある、という事で、KTCのニップルレンチを買ったのだが、とんでもない見落としがあった。というのも、クロトレのニップルには使えなかったのである。なぜなら、KTCのニップルレンチは、サイズが6.6mmまでだったのだ。クロトレは6.9mmだったのである。KTCの説明には、「国産のほとんどの車種に対応できます」と書いてあるが、クロトレはイタリア製なのだ。
そこで、思い切ってニップルトルクレンチを買う事にした。ニップルを締める以外に使い道のない工具を買ってどうすんだ?って気持ちもない訳ではないのだが、スポーク叩いて音で締まり具合を確認できる様な芸当は持ち合わせていないので、ちゃんと数値で管理できる方が安心できるというものだ。
ニップルトルクレンチは、今回買ったエクセルとテクニクスが出しているが、テクニクスの方が5000円ばかり高い。機能としては、どっちも同じであろうし、それこそニップルを締めるだけの工具なんだから、安い方で十分だろうと思う。バイク屋さんが見せてくれたのも、エクセルの方だったしね。もっとも、いざ買おうと思ったら、一時期、終売になって慌てたのだが、値上がりして復活したので、迷わず調達する事にした。
さて、届いたモノを見て、ちょっと分からない事があった。一応、説明書が入ってはいるのだが、それでも分からなかったのは、レンチのトルクを合わせるダイヤルの部分にも数値が書いてあった事。いい加減な使い方をして壊しても困るので、バイク屋さんに聞いてみたところ、レンチ本体の物差しみたいなメモリは、トルクの小数点以上の数字、ダイヤルの方は小数点以下の数字という事だった。つまり、物差しの方を「5」に合わせて、ダイヤルの方を「0」にしたら、5.0Nmという事である。また、ニップルレンチは5Nmのトルクで締める事。締める際は、一旦ニップルを緩めたりせず、そのままレンチを使った良いとの事だった。
これで安心して、ニップルの点検ができる様になった。乗るたびに点検する事はないにしても、3回くらいに一度は点検する様にしよう。
つまり、結構細かい数値設定ができるのである