自分が自室で愛用している木の椅子は、前の賃貸マンションの近所のゴミ捨て場から拾ってきたものだが、座面が割れて何度か修理している。割れた部分に木工ボンドを塗ってくっつける程度の修理では、また割れてしまうので、前回は鉄のアングルをねじ止めして直した。
ところが、接着したところが外れてしまい、しかもガタガタしてるうちに背もたれのパーツも外れてきた。どうやら背もたれやら足やらは、接着ではなく圧着してあるだけみたいで、経年劣化でゆるくなってきた様である。もう15年以上は使っていると思うので、そろそろお役御免にして、飯盒で飯炊く時の薪にしようかとも思ったのだが、ただ単に外れただけなら、また組み立てれば良いんじゃね?と思う様になった。そのくらい、この椅子は座り心地が良くて落ち着くのである。
まずは割れた座面の修繕をせねばならない。これまでみたいに、ただ単に木工ボンドを塗っただけではいずれ外れてしまう。そこで今回は完全にくっつけてしまう為に、タイダウンベルトでかっちりと密着させた。まぁ、木工での接着というのは、本来こうやって固定しておかないと、なかなか頑丈にはくっついてくれないもので、むしろこれまでがズボラかましてたという事である。
その状態で一晩置いてボンドを完全に乾燥させたあと、今度は座面の裏にいつぞやトランポの棚を作った時に余ったコンパネを貼り付ける事にした。座面の裏は真っ平らかと思ったら、割れる度に修繕してきたせいか座面の左右が若干浮いていたが、割れた部分の左右に木工ボンドを塗って、さらにコンパネ材をビス留めした。前の鉄のアングルよりは強力に座面を保持してくれるはずである。
その上で、背もたれのパーツをそれぞれ木工ボンドで接着し、これもタイダウンベルトで固定した。ここまでしておけば、当分は壊れずに保ってくれるはずである。この次壊れるとしたら、足が折れるとかじゃないかと思うのだが、そうなったらいよいよ買い替えになるのかな。