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 勝沼で「折った」肋骨であるが、実際のところ、ちょっとした打ち身くらいの痛みしかなく、折れたと言われてもその実感がなかった。まぁ、医者がそう言うからには折れてるんだろうし、そう言われたからには保険の申請して、貰えるもんは貰っておこう、くらいの考えである。
 だもんで、胸というか腹というか、その中間くらいがベスト位置なのだが、コルセット巻いてるのがとても鬱陶しいのだ。してなきゃ痛いなら我慢してするが、大して痛くもないので、外して仕事に行ったくらいである。それでも全く差し支えなかった。それこそ「美味しい怪我」だと思っていたのだ。
 ところが昨日の昼前、それまで何ともなかったのが、急に折れた所が痛み出した。何か変な姿勢をしたり、重たい物を持ち上げたりした、という訳ではない。なのに、急に挿し込む様にズキズキし始め、ちょっと体を動かしただけで「うーっ!」という感じになる。咳したり笑うと痛いし、話しによく聞く「肋骨が折れた時」の感じである。
 コルセットはこういう時に着けるもんであろう事はすぐ分かったが、あいにく家に置いて来た。何かで固定しない事には、ちょっと体が揺すれただけでも、何の気無しに痛みだす。立ち上がるのも歩くのも、そろそろとやらねばならない。さぁ、どうしたもんかと思ってたら、職場の同僚が段ボール箱を体に巻いて固定してくれた。何でも、職場でギックリ腰になった時、これで凌いだとか。不思議なもんで、巻いた途端に痛みがだいぶ楽になった。
 結局、仕事を早退して、段ボール巻いたまま家に帰り、帰ってからはコルセット巻いて一日楽な姿勢でダラダラしていた。まぁ、こんな風になると分かってたらコルセットしてたろうし、こうならない為にコルセット渡されてたんだろうけど、病院でもそんな風には説明されてなかったし、まったくもって油断した、という事になる。
 結論としては、折れてたのは折れてたんだろうけど、完全に折れた訳ではなかったのが、何かの拍子に完全に折れてしまった、という事なんだろう。もしかしたら、コルセットしてたら、もっと治りが早かったかもしれない。また、レース中も無理して走って再度コケたら、今度はマジで激痛でえらい事になってたかもしれない。
 何にしても、もはやバイクとか乗りたくなるような「大した事ない」痛みではなくなったので、しばらくはコルセット巻いて大人しくしておくしかあるまい。