ネコの口はなぜ臭いか。それは食っている物が臭いからである。ネコ缶というのは、ネコ用の風味付けがしてあるのだから仕方がないが、人間様のオレが匂うと、ドブ魚の様な臭いがしてたまらない。小学校の時に、理科の授業でフナの解剖をするんでフナを一旦煮たのだが、その時と同じ臭いをしている。そんな物を食えば、当然クチが臭くなっても仕方がない。もちろん、ネコには歯を磨いたりする文化的な習慣はない。
しかも、ウチの扶持はここ一年近くビチビチが続いている。そして、歯を磨いたりしないのと同様に、ビチビチをしたからといって、トイレットペーパーでケツを拭くなどという文明を持ち合わせている訳ではなく、奴さんが生まれた時に、奴の母ネコがそうしたであろうと同じく、ペロペロとケツを舐めて後始末をするのである。従って、ネコのクチの臭さは、ビチビチの臭いも相当に含まれている訳である。こういう書き方をすると、ネコ嫌いはもちろんの事、ネコ好きも幻滅させてしまうであろうが、これが現実なのだから仕方がない。ネコを飼っている人なら、ネコのクチが大なり小なり臭いのを、よっく知っている筈である。もしかしたら、中には倒錯した趣味をしている人もいて、あの臭いネコのクチの匂いが、たまらなく好きな奴もいるかもしれない。自分の靴下の匂いが好きな奴がいるくらいだから、絶対いないとは断言できないだろう。
ネコのクチが臭いのには、ネコの健康管理上の問題もある。臭い臭いとは言っても限度がある訳で、極端に臭い場合は、内蔵疾患や歯槽膿漏など、体のどこかに故障や変調を来している場合がある。飼い猫の場合は、それは飼い主の責任である。そういうオレは、扶持がどっかしらおかしい事を良く知っている。少なくとも、ウチに来た時はコロコロに肥えていたのに、それがガリガリになるくらいのビチビチがここ一年ばかり続いている。まぁ、ビチビチしているくらいで死にはしないだろうと、多寡をくくっているのだが、死にはしなくても腹が下れば痛いものだし気分も良くないだろう。これが人間だったら「直腸ガンにでもなっとんのとちゃうやろか?」と大騒ぎである。「人の子ならまだしも、猫の子やしねぇ」を地で行く放ったらかし状態なのだ。もっとも、目下のところは、本栖の遠征に掛かった費用と、これからムービーの編集に必要となるG4関連の莫大な費用で、ネコの病院代が出ない事もある。だから、クチが少々臭いくらいの事は、せめて我慢せねばなるまい。
しかし、こうまで放ったらかしにされていても、ネコの方としてはアテにするのがオレ一人らしく、よく懐くのである。今も膝の上に乗って、ベタベタとしている。よっぽど可愛がって欲しいのか、後ろ足で立って、オレの胸に抱きついてくるくらいだ。そして、鼻水たらした顔をオレの顔に擦り寄せてくるのである。そういえば、鼻の具合もここ2ヶ月ほど、ずっと良くなってないのだ。ここまでオレに慕ってくれる家族はいないのであるから、何とか工面して、年を越す前に病院に連れていってやるか。
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