今回、何が一番つらかったといっても、5月4日から9日にかけて、ずっと熱が出っぱなしであったのがつらかった。薬を飲んでも効かないし、聞いた事もない病気だけに、4日目には死んでしまうんじゃかなろうか、と本当に心配になった。自分の周りでも、二人ほど、似た様な状況で急死した人がいるので、自分もそうなるかもしれないと思った訳だ。もっとも、あとで知った事だが、蜂窩織炎は死ぬほどの病気ではないそうである(適切な措置が取られていれば)。ともあれ、出先で、しかもGWだったのが災いした。病状の進行も極めて早く、3日に発症して7日には即入院レベルまで悪化したのであるから、非常に運が悪かった。
 高熱が出ると、しきりに小便がしたくなる、という現象は、今回初めての事だった。2時間おきくらいにトイレに行きたくなるのだが、立とうとすると血が患部の方にザーッと流れて行って激痛を発するので、立つ事が出来ない。四つ這いで行くしか無いのだが、それも熱で3歩も歩いたら止まって休まねば前に進めない。やっとこ用を足して立ち上がろうとすると、またしても患部が激痛である。入院してから、車椅子で運んでもらう事になったのだが、車椅子に乗り移り、車椅子からトイレに乗り移るのも足の痛みに耐えねばならない。そこで尿器を借りてベッドの脇に腰掛けて用を足す用にしたが、場所が違うとなかなか出ないもので、これも困った事であった。とにかく、シモの事で困ったのが今回の病気である。
 今回、嫁さんの実家の方で病気になった事もあって、嫁さんと嫁さんの親族の方々には、非常にお世話になった。もし、四街道の方で発病していたら、もっと大変な事になっていたに違いない。出先で発病するとは不運な事であったが、嫁さんの実家でこうなったのは、不幸中の幸いであった。感謝にたえない。思うに、こうした大病をした時ほど、独り身というのは寂しいだけでなく、非常に不便である。独り身のものが結婚したくなるのは、たいがいこうした時であるが、その意味ではラッキーであった。
 今回の病気は、レースで打ち身した部分が悪化したのであるが、レースで打ち身をしたから発病したのではなくて、菌に感染し、たまたま免疫力が低下してた事が発病の原因である事は、現地の整形外科、皮膚科、医大、そして四街道の皮膚科の4人の医師が同音に説明している。もし、こんな事がなかったら、打ち身は数日もしないウチに治っていたのである(実際、5月1〜2日は普通に出勤し、3日は10時間かけて運転している)。何もかも運のせいにするのも無責任な様に聞こえるので、対策としては、とにかく清潔を心がける、血が出る傷口は消毒する、水虫等な治す、その辺りに注意を配り、再発の防止に心がけねばならない。
 また、絶対に怪我をしないという保証はない趣味なのであるから、蛮勇を奮い無茶をする様な事は控えねばならない。上達の為には挑戦せねばならない事もあるのであるが、怖い=怪我の可能性がある、といった事は、責任ある社会人として控えねばならない。これは逃げでも言い訳でもなく、それが仕事に穴を開けられない者の限界であり、その条件下で趣味は楽しまねばならない、という事なのだ。

191840fb77adc1f3d7d44780438cfef8
しかし、打ち身でこうなるとは
まったく予想も予防も出来ませんでした