たにしのつぼ焼き

あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい〜♪

扶持

ネコを病院に連れて行く

 おととい、やっとこさネコを病院に連れて行った。この一年続いたビチビチと、秋口以来ぐずついている鼻を治してやる為である。もっと早い内に連れて行ってやれば良かったかもしれないが、済んだ事はとやかく言っても始まらない。
 診断の結果、ビチビチの原因は、虫とかではなくて、腹に出来物が出来ててリンパが腫れてて浮腫が出来掛かっている、という、これまたぞっとしない内容であった。だったら、まだ虫が涌いていた方が良かったかもしれぬ。どう考えても、完治させるには相当な事をせねばならない。人間だったら、間違いなく外科手術である。そして途方もない金が掛かるだろう(社会保険がないのだから)。病院に連れて行って正解だったのかそうだか、何もしないよりは罪悪感が薄れるとは思うが、取り敢えずはウンアザリする話しである。一体全体、2年前の子宮蓄膿症の時と言い、何だってこんなヤヤコシイ病気にばかり罹るのだろう。不思議としか言いようがないのである。
 昨日も連れて行ったのだが、結局対処療法で状況を見る事になった。扶持の主治医(という事になるのだろうか)は、オレと同年輩の男性で、オレのもう一つの顔の方にも理解のある人物であるが、さすがに良く判っているらしくて、外科手術は勧めなかった。「普通に、食って動いて出してれば、取り敢えずは良し」というのが、基本方針との事。裏を返せば、血統書でもあるまいし、高い金掛けて延命治療をするだけの価値のあるネコではないのだから(その価値は、飼い主の価値観であるから、その程度は推し量れないとしても)、くたばる時は寿命という事にしましょう、という事なのだ。オレの本音がそれであるだけに、口に出して言わなくても判ってくれるところが有り難かった。
 病院に連れて行ってやったからでもないだろうが(ネコにしてみれば、病院は恐怖の館以外の何者でもないだろうから)、やたらベタベタと懐いてくる。いっしゅく撫でてやらないと、にゃあにゃあ鳴いて催促してくる。先ほど、ベーコンの炒めたのを一切ればかりやったが、旨そうにペロリと食ってしまった。エサも良く食うし、元気そうだし、ビチビチであってもしっかり出す物出しているのだから、痩せてても取り敢えずは元気なのだ。一体どうなるやら判らんが、面倒みれるだけ見てやるつもりである。一昨日の診察代4,830円、昨日の診察代6,510円(7日分の薬代を含む)。





ネコの口はなぜ臭いか

 ネコの口はなぜ臭いか。それは食っている物が臭いからである。ネコ缶というのは、ネコ用の風味付けがしてあるのだから仕方がないが、人間様のオレが匂うと、ドブ魚の様な臭いがしてたまらない。小学校の時に、理科の授業でフナの解剖をするんでフナを一旦煮たのだが、その時と同じ臭いをしている。そんな物を食えば、当然クチが臭くなっても仕方がない。もちろん、ネコには歯を磨いたりする文化的な習慣はない。
 しかも、ウチの扶持はここ一年近くビチビチが続いている。そして、歯を磨いたりしないのと同様に、ビチビチをしたからといって、トイレットペーパーでケツを拭くなどという文明を持ち合わせている訳ではなく、奴さんが生まれた時に、奴の母ネコがそうしたであろうと同じく、ペロペロとケツを舐めて後始末をするのである。従って、ネコのクチの臭さは、ビチビチの臭いも相当に含まれている訳である。こういう書き方をすると、ネコ嫌いはもちろんの事、ネコ好きも幻滅させてしまうであろうが、これが現実なのだから仕方がない。ネコを飼っている人なら、ネコのクチが大なり小なり臭いのを、よっく知っている筈である。もしかしたら、中には倒錯した趣味をしている人もいて、あの臭いネコのクチの匂いが、たまらなく好きな奴もいるかもしれない。自分の靴下の匂いが好きな奴がいるくらいだから、絶対いないとは断言できないだろう。
 ネコのクチが臭いのには、ネコの健康管理上の問題もある。臭い臭いとは言っても限度がある訳で、極端に臭い場合は、内蔵疾患や歯槽膿漏など、体のどこかに故障や変調を来している場合がある。飼い猫の場合は、それは飼い主の責任である。そういうオレは、扶持がどっかしらおかしい事を良く知っている。少なくとも、ウチに来た時はコロコロに肥えていたのに、それがガリガリになるくらいのビチビチがここ一年ばかり続いている。まぁ、ビチビチしているくらいで死にはしないだろうと、多寡をくくっているのだが、死にはしなくても腹が下れば痛いものだし気分も良くないだろう。これが人間だったら「直腸ガンにでもなっとんのとちゃうやろか?」と大騒ぎである。「人の子ならまだしも、猫の子やしねぇ」を地で行く放ったらかし状態なのだ。もっとも、目下のところは、本栖の遠征に掛かった費用と、これからムービーの編集に必要となるG4関連の莫大な費用で、ネコの病院代が出ない事もある。だから、クチが少々臭いくらいの事は、せめて我慢せねばなるまい。
 しかし、こうまで放ったらかしにされていても、ネコの方としてはアテにするのがオレ一人らしく、よく懐くのである。今も膝の上に乗って、ベタベタとしている。よっぽど可愛がって欲しいのか、後ろ足で立って、オレの胸に抱きついてくるくらいだ。そして、鼻水たらした顔をオレの顔に擦り寄せてくるのである。そういえば、鼻の具合もここ2ヶ月ほど、ずっと良くなってないのだ。ここまでオレに慕ってくれる家族はいないのであるから、何とか工面して、年を越す前に病院に連れていってやるか。





丸2日間空けた

 今から9時間前、オレ史上最大かつ今年最後のビッグプロジェクト、「本栖ヒストリカル戦」が終了した。その内容については、今後ぼちぼち語られるであろう(今は興奮と疲労で頭がぐちゃぐちゃで、考えがまとまらない)が、まずは楽しかったと感想を述べておく。何もかもが初めての体験で、やはりやれる時にやるもんだ、と感じた。
 家まで送って貰って、帰り着いたのは夜の10時半。丸2日間空けたアパートに電気を灯して、最初に嬉しかったのは、扶持がうれしそうにチコチコと寄ってきたのと、砂箱の外におションションやビチビチがはみ出て居なかった事だった。言いつけ通り「おとなしく」留守番していたのだ。確かに、二日も部屋を空けると鼻がなじまないせいか、ぶーんとビチビチのオイニーが鼻を突いたが、これはネコを飼えば致し方がない事である。それよりも怪我や事故でくたばってなかった事を喜ぶ。アホそうに見えてそこら辺はしっかりしている訳だ。こういう泊まりがけのイベントに参加するにも、飼い主にしてネコにとっては親代わりのオレとしては、それ相応に気を使ってもいるのだ。(うそ。皆目忘れて大はしゃぎ)
 取り敢えずは、二日間留守にしてたので、取るもの取り敢えずスキンシップをしてやって、それからメシをくれてやり、二日ぶりのフレッシュなメシに涙を流さんばかりに貪り食っているのを確認しつつ、二日分のおションションやビチビチを砂箱から取り除いてやる。それが終わってmacに向かっていると、ようやく満腹した扶持が、これも二日ぶりのおにいちゃん(とネコに呼ばせている。代声:オレ)の膝の上にジャンプして毛繕いをする。この二日間、定めし寒かったのであろう。人の温かみを実感しているに違いない、とつくづく思うオレであった。(というのはオレの勝手な思いこみで、実はネコにしてみれば、タダの人間電気カーペットかもしれない)





忍耐の限界

 自分で言うのもなんだが、オレは優しい性格をしていると思う。だから、裏切られたり理解されなかったりするのが大の嫌いだ。ギブ・アンド・テイク、という訳ではないのだが、こちらが思うほど相手がこちらの事を思っていない、と判った途端の反動の凄さは、人をして酷薄と言わしめる。しかし、それは裏切られ悲しめられた感情の裏返しに過ぎない。
 扶持の事であるが、コイツ、ここ最近、オレが家を空けて帰ってくると、必ずといっていいほど、砂箱の角の外側にビチビチやおしょんしょんをする様になった。つまり、物の見事に箱の外にべったりと糞尿がへばり落ちているのだ。あともう一歩前に出れば、ちゃんと箱の中で用便できるものを、その一歩がもどかしいのか、ケツだけ外に出た状態で用を足しているのである。最初は何の対策もしてなかったので(そんな尻癖の悪いネコではなかたのだ)、カーペットに払拭不可能な損害が数回及んだ。たまりかねて、45リッターの東京都推奨のゴミ袋を砂箱の下に敷くようにしたら、やったぜベイビーと言わんばかりに、砂箱の外に糞ション便をまき散らす様になったのだ。こんな事を、毎日、寝起きや帰宅の時にされていれば、マザーテレサ(故人)だって激怒させてしまうだろう。
 いろんな人に、何でネコがこんなアホな事をするのか、聞いて回ったが、一番多い意見は「何かを要求しているか、抗議してるんじゃないか」というものだった。なるほど、確かに実力行使には違いない。しかし、もしそうだとしたら、サイテーの抗議デモである。グリーンピースが爆弾テロをするくらい、無意味かつ逆効果な抗議方法だ。そんな事をしなくても、ネコ好きな人間を転ばせてしまうやり方が、ネコならではのやり方が幾らでもありそうなものだ。気に入らん事があるからと言って、飼い主が絶対気に入らない方法で抗議しようものなら、下手をすれば捨てられてしまう事だってあるだろう。そうすれば、雨風しのげる寝床も、腹が減ったら食えるメシも、一挙に失ってしまうではないか。
 はっきり言って、オレは忍耐の限界にきている。あの触るのもイヤなビチビチの始末をしてて、べったり指なんかに付いた日には、六畳間のアパートの床が抜けるほど絶叫したくなる。





鼻水垂らしているネコ

 ネコの奴、風邪をひいて鼻水を垂らしている。どんな端正な顔つきでも、鼻水垂らしているネコというのは、アホにしか見えないものだ。しかも、口で息をするという思想が無いらしくて、無理にでも鼻で息をしようとするから、極めて苦しそうである。窒息しなければ良いが、とも思うが、なんぼアホでも鼻詰まらせて窒息するほどアホではないらしい。その辺りは神さまも上手くこさえたのだろう。
 かく言うオレも、軽い風邪をひいたらしい。鼻がグズグズして、くしゃみが連発する。熱はないから体はしっかりしているが、鼻が詰まると思考力が落ちる。蓄膿持ちに秀才なし、というが、アレは本当だろうか。「SS-GB」に出てきたフート連隊指揮官は、確か蓄膿持ちだったが。日曜日の本栖の稽古の疲れが、まだ残っている。一体何を疲れる事をしたのか、全然自覚がないのだが、やはり文数の合わない長靴を履いて、MP44を持って走ったからだろうか。つまり、我が隊の編上靴と小銃よりも重かった、そのわずかの差が筋肉痛になった、という事か。
 その日曜の稽古には、韓国のテレビが取材に来ていたのだが、そのクルーによると、オレは韓国のとあるお笑い芸人に、姿形から雰囲気、しゃべり方までそっくり、という事らしい。日本語と韓国語で、しゃべり方がそっくりというのも変な話しだが、まぁ世間には似た奴が3人いる、というくらいだから、似てるのだろう。しかし、お笑い芸人というのに引っかかりを感じた。だいたい、芸風が読めるのだ。やはり、海の向こうでも「汚れ」なんだろう。嬉しいやら困ったやら。
 今日はこれから仕事。ネコにエサやって、出発する。





全然エサを食わない

 にゃんすけのアホが全然エサを食わないので、とうとうエサのグレードをアップする事になった。今までのに比べると、半分くらいの量でおおよそ同じ値段する。開けてみると、シーチキンみたいな白身魚の水煮をネコ缶風のゼリーで固めてある。オイニーも人間用にほど近い。そのせいあってか、おネコさま、むさぼる様に食い尽くす。しかし、これで量が足らんという事になったら、いよいよ飼えなくなるなぁ。ネコの給与は一食150円が限度である。それ以上になると、オレよりも食事代が高い、という事になるのだ。オレでさえ、魚は滅多に食わないのに、奴にだけ毎食魚の缶詰を給与しているのだ。そもそも、ネコの分際で鰹節を食わないのはどうした訳だ? 昔飼っていたネコなどは、などは、カツオブシ以外にやった事がないのであるが、それでも三跪九叩して有り難く頂戴していたものだ。この先どうなるのか知らないが、これ以上事態がエスカレートすれば、オレの精神衛生上の問題で、ヤツは元の野良に還元される可能性が出てくるであろう。





腹が減ってあちこち

 恐らくは、腹が減ってあちこちエサを探して歩いたが、どこにも見つけられなくて、結局オレを起こす事にしたのだろう。ネコの奴、いくらオレがベッドに連れて添い寝させようとしても、なかなか大人しくしてない癖に、こういう時だけは上がり込んで、耳元でニャーニャー鳴きやがるんだ。目が覚めて時計を見たら、まだ朝の9時だた。冗談じゃないぜ、泊番の昼にこんなに早く起きてどうすんだよ。もし、今夜徹夜になったら、辛いじゃんかよ。でもネコの奴、自分の胃袋には正直らしくて、オレが二度寝しようとすると、哀願口調の鳴き声でオレを寝かせまいとするんだ。何かの本に、こういう時に素直に起きてネコにエサやらないと、ネコの行為はますますエスカレートして、終いには想像もつかない強烈な起こし方をする、と書いてあった。つまり、にゃんにゃん鳴いて起こすくらいは、まだ可愛らしい部類なんだと。
 仕方がないから、85%以上寝ている体を起こして、エサを取り替えてやる。見れば昨日やったエサは半分以上残っている訳だが、時間がたった奴は絶対に食わない。別に腐っている訳ではないと思うが、口が贅沢になったのか、気分がお上品なのか、そんな物には見向きもしないで、日頃何かと寝不足の飼い主を叩き起こす(正確には鳴き起こされたのだが)のを躊躇わないのだから、大した奴である。昨日のエサを水洗トイレに捨て、風呂屋のおばちゃんから貰った試供品のカリカリをくれてやる。ネコの奴は居ても立ってもいられない風で、ニャーニャー鳴き倒し、頭をオレの足にこすりつけ、オレの周りをくるくる回る。エサ皿を置いてやると、もう周りの事は気にもならない様子で、エサ皿に頭を突っ込んでバリバリやっている。





ネコのビチビチ

 出発前なので余りくどくどと打てないが、またもやネコの奴にビッチーでカーペットを汚された。今度はオレの見ている前である。膝の上から飛び降りて、ネコ缶をムシャムシャし、大抵その後は砂箱に向かうのだが、予想通り、ネコの奴は砂箱に向かった。ところが、観察していると、ケツはまだ箱の外に出てるのに、何かキバリ始めたのである。オォー、ジーザス!! 咄嗟にケツを箱の中に押し込んだ時には、おしょんしょんが少し箱の縁にこぼれていた。危機一髪である。しかし、安心するのは早かった。ここ3ヶ月ほどビチビチ続きの扶持であるが、いよいよ状況は切迫しているのか、おしょんしょんが終わり切る前に、早くもビッチーが漏れているのである。普通、おしょんしょんとうんうんは別個にするのだが、下が緩むともはやそんな形式には構ってられない様である。それは良いのだが(外にビッチーが漏れない限り、どんな風に用足ししようと、勝手である)、堪えきれずにも漏らしている割には、それでもうんうんは分けて出さなければ気が済まないらしく、漏れてるビッチーを一旦止めて、体位を換えてもう一度座り直そうとする。だが! 一旦漏れたものは止めようがないらしく、座る前からビッチーが噴出したのである。ライブでそれを見さされたオレの絶望感や如何に!! 腹立つやら情けないやら、それでもそのままケツを全開にされたのでは、今日は定例会どころではなくなってしまうから、秒速5メーターの猛ダッシュでネコに飛びかかり、ケツを砂箱の中に押し込んだ。ネコの奴は大層迷惑そうだったが、その千倍迷惑なオレは、そんな事に構ってられなかった。
 どうにも腹が納まらない。昨日の今日だけに、怒り千倍である。おちおち家を空ける事も出来ない。いよいよもって江戸川競艇場の駐車場に捨てに行こうかと思ったが、トータルで20万近く病院代の掛かったネコであるし、1年半も生活を共にすると、なかなか踏ん切りがつかないものである。一旦は追い出したものの、気を取り直して探しに出掛けた。こういう時に、扶持の奴がいるのは、近所のネコ好きのおばはんがエサを置いている同栄信金の横道である。案の定、ネコはそこで野良猫の食べ残しを漁っていたのだが、そのエサというのが、米のメシにネコ缶を混ぜた奴だった。これでは下痢が直らない訳である。アホの扶持は、オレが出す給与に飽きてよくここに漁りに来るらしいが、コイツは米のメシを食わせると、必ずビチビチになるのだ。誠に腹立たしい事だが、そろそろまた病院に連れて行かねばなるまい。





コーナーびっちー事件

 昨日は泊まり番だった訳だが、例によって例の如く、終電1本前に終了。今夜はマイハーモのサーバからデータを抜かなきゃいけないので、帰れて良かった。しかも、仕事中にシゲキックスを奥歯で噛み締めたら、奥歯の銀が取れてしまったので、今夜中に帰れたのは上出来だった。朝から歯医者に行ける。そんな訳で、ワクワクしながら部隊本部に帰ってきた。
 と・こ・ろ・が、である。ドアを開けた途端に、かすかな異臭がする。ネコのビッチーの臭いである。やれやれと思いながら電気をつけてみると、コリはビックシ! 砂箱の、まさしくコーナーにビチビチがしてあって、しかも途中からそれが箱の外側の縁に垂れて、もろカーペットにべったり落ちているのである。怒ぉ〜!! これは怒り心頭、怒髪天を突くの瞬間であろう。こんなにスペースが空いているのに、選りにも選って端っこにおっちんし、ビチビチをカーペットにぶっかけているのだ。なんぼ仕事が少ないとは言え、会社と家の行き帰りで疲れているのである。帰ってきて一番最初にやりたい事と言えば、冷蔵庫から氷を出して、紅茶を冷やしてゴクゴクやる事だろう(下戸のオレの場合)。なのに、なのにである。一等最初にやるのが、ネコのビッチーの後始末である。腹が立つやら情けないやら。しかも、カチグソなら諦めもつくが、ビチグソである。もやは「おお、神よ!」と叫びたい気分をある(近所迷惑なので叫ばなかったが)。
 兎に角、腹が立つ。虫が納まらない。どうにかして、オレ様の絶望と苦労を、ネコめに思い知らせなくては、気が済まない。やおら、表に出て、寝ぼけ眼で体をナメナメしている(オレが帰ってくるまで、原チャリのシートの下で寝てた)ネコをひっつかみ、ビッチーに鼻をギリギリまで押しつけて、散々に文句を付けてやった。ネコといえど、自分が怒られている事は良く判るのである。散々に悪態を付いた後、止む得ず半泣きになりながらビチビチの後始末に取り掛かったが、その作業も一部始終を見させた。不思議なもので、こういう時のネコというのは、薄目になってじっとしているものである。もちろん、ぶん殴れば宙を飛んで逃げて行くが、動物愛護主義者のオレは、軽く叩く程度以上の打撃は加えない。だからであろうか、じぃーっと作業が終わるのを待っているのである。ネコがやっと移動をしたのは、畳を拭こうとしてカーペットを裏返しにした時だった。つまり、それまでの間、ずっと自分のビッチーが片付けられて行く様子を見ていたのである。あの、都合の悪い時にする、薄目になって眠たそうな顔をしながらである。
 この話しを聞いて、「たにしさん、不潔〜」と思う人は、ネコを飼った事のない人であろう。ネコを飼った人なら、大概一度はこういう事態に直面した事があるのではないだろうか? カーペットの上にビチビチをされる事くらい、脱力する事はない。その絶望感は、大型二輪免許の10回目の試験に落ちた時よりも深い(11回目で合格した)。だから、ネコを飼った事のある人なら、ネコがどんなに大きな砂箱を用意しても、端っこの方でうんこおしっこをしてしまう事、そしてそれが狙いが外れて床に達している事がままある事を、よくよく理解してくれると思う。





膝の上

 あほキャット(ウチのネコのあだ名)が足音も立てずに帰ってきて、いきなりオレの膝の上に飛び乗って来た。忙しい時はそのまま下ろしてしまうのだが、そうでない時は居たいだけ膝の上に乗せておいてやる。ネコの奴はどういうつもりか知らないが、膝の上に乗るのが好きである。オレはじっとしていない性分なので、さだめし乗り心地の悪い膝ではないかと思うのだが(事実、10分もしない内にどっかに行ってしまうのだが)、まぁ「お愛想」なんだろう。
 前回の教練の時に、たまちょが撮ってくれた写真の中に、とってもバッチグーな奴があり、是非とも次のバージョン6のトップに使おうと、会社から帰ってきてからずっとフォトショの5をグリグリいじくり回していた。う〜ん、まるで映画のパンフレット(今はプログラムと言うらしいが)みたいだ。しかし、例によって例の如く、オレの視線がおかしい。どうにも処置ナシ。誰がどんな風に撮っても、オレは被写体としては素晴らしい出来になった事がない。
 退屈すると、ノミ退治を始める。今日は6畳間でもノミが凄かった。バルサン2個作戦からそろそろ十日。それを基準とするならば、その頃サナギになった連中が羽化する時期である。一旦は一掃した6畳間にノミが沸いて出たのは、そうした発生周期があるからだ。しかし、確実にノミの数は減っている。ネコが外からノミを持ち込む事も、あの薬が効いている間はほとんどなさそうだ。こまめに退治し続ければ、完全に居なくなるのは当分無理としても、発生を抑える事は出来る筈だ。明日は早めに起きて、寝室を掃除するつもりだ。今のところ、あそこが一番猖獗を極めた戦線である。しかも、本がどっさり置いてあるので、ダニアースを噴射する訳にもいかず、板間なのでコロコロも使えずで、唯一ガムテープだけで戦っているのだ。





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