車中泊用のバーナーは、イワタニのカセットガスJr.を使っているのだが、その理由は、簡単に使えて、かつ安全であるからである。ガソリンのバーナーはプレヒートしなきゃいけないのが面倒であるし、それが派手だったりする場合もあるので、車内で使うには自分でも少々不安なのだ。
とは言え、市貝のこの時期は夜はやっぱり冷え込む訳で、ガスは気温に影響される事から、されないガソリンバーナーも見直してもいいかな、という気が少しはあった。そこで、プレヒートでなくポンピングのコールマン550Bを超久々に出してみた。前回使ったのは、2007年の事だから、実に3年振りなのである。
ところで、前回使った時に発覚した問題は、ジェネレータの部分からガソリンが漏れる、という事であった。実はそれがあったから、これまで実戦に投入しなかった、という事情もある。今回はその問題の原因究明も行うつもりであった。
まず、タンクが空の状態でポンピングをしてみたのだが、果たして圧が掛かってるのかどうだか、全然判らない。触った感じでは、圧が掛かってないっぽい気がする。ポンプカップがオイル切れ、という訳でもないし、ガソリン入れっぱなしにしてた訳じゃないから、ポンプカップが劣化してるとも思えない。
そこでガソリンを入れて確かめてみる事にした。ホワイトガソリンはないから、ジョルノのタンクからレギュラーガソリンを入れる事にする。レギュラーガソリンを使うとジェネレータが詰まる、という事であるが、キャブクリーナーで掃除する方法もあるし、新品のジェネレータを買っても良いではないか。
それでポンピングをしてみたが、たちどころに手がガソリンだらけになった。よく見てみると、バルブボディの下のネジの部分から(写真の矢印のとこ)から、たらたらガソリンが吹き出ているのである。そしてそこから漏れているから、圧は全然かからないし、バーナーヘッドから気化ガスもでないのだ。
まず、バーナーヘッドとジェネレータを外して、組み直してみると、今度はバーナーヘッドからもガスが出る様になった。そこで点火してみたのだが、ただちにバルブボディのネジ部から漏れたガスにも引火した。放置しておくとバルブのコックを溶かしてしまうので、ただちに消火。一旦漏れたガスをキレイに拭いて再チャレンジしてみたが、運転してる間にネジ部からガスが漏れて、それに引火してしまう。
以前は、ジェネレータの根っこから漏れてると思っていたのだが、それは無いようだ。バルブボディもコックを回す程度だったグラグラはしないので、だったらネジ部のところに液体ガスケットを塗れば、液漏れは防止できると思う。
ちなみに、レギュラーガソリンでもしっかり燃える事が判った。問題は、どの程度でジェネレータが詰まってしまうか、である。
ストーブ
ガス検が決して認めない割には、意外に今でも流通してる「つめかえ君」。安いカセットガスのブタンガスを、高いガスカートリッジに移せるのがウリの器具だ。自分の場合は、カセットガスを使う、イワタニのカセットガスJr.を使ってるのだが、冬場はノーマルのカセットガスでは威力不足なので、ガスカートリッジの500サイズの寒冷地用のガスを、カセットガスに移して使っている。つまり、「つめかえ君」は双方向にガスのつめかえが可能なのだ。
で、こないだ、カセットガスに詰め替え作業をしたのだが、欲張ってパンパンに入れてしまい、ガス缶を変形させてしまった。振っても音がしないから、アレレと重さを計ったら、390gを超えていた。350g位が安全圏内である。それでもその時は気にしてなかったのだが、バーナーにセットしようとして、カセットガスの口金が入らず、異常に気が付いた、という訳である。
ガスの詰め替えの際は、移す方のガス缶を冷凍庫で冷やす。だから、送り込まれたガスは冷えるのだが、冷えた状態で缶一杯まで入っていると、ガスが常温になるにつれ、膨張して缶を変形させた、という訳だ。気が付いたから良いようなものの、知らずにトランポに積んでいたら、破裂してたかも知らん。
「つめかえ君」は便利であるが、事故は自己責任なので、取り扱いには要注意。
オプティマスNOVAを売った金でMSRドラゴンフライを買った訳だが、あまりに使い易くて、何だかんだ毎日点火している。点火のプロセスは明らかに面倒なはずだが、確実に点火出来るので、手間がかえって楽しみになっている。
もちろん欠点がない訳ではない。プレヒートは123Rに比べればダイナミックで、テントの中では危ない。レギュラーガソリンを噴き出させてプレヒートした場合は、煤が凄くでて狭い場所では気分が悪くなる。アルコールを使えば煤は出ないが、コントロールバルブを開くと爆発的に火が出るので、どっちにしてもテントの中でプレヒートするのは危険である。ただし、一旦火がついてしまえば安定して使えるので、換気さえ気を付ければテントの中でも使えると思う。
音がヤカマシイのはこのストーブの特徴なので、文句言う方が間違いだが、何人かでキャンプしたり、人の多いキャンプ場では気がねするかも知れない。しかし、誰もいない所で一人でキャンプする時は、あまり気にならないと思う。オプティマス123Rも大概ヤカマシかったからだ。
買って以来、レギュラーガソリンでしか使ってないのだが、鍋底にあまり煤が付かないのは感心する。123Rの場合、床に置けば必ず煤で汚れたものだ。また、プレヒートの時にバーナーヘッドに付いた煤が、収納する時にユラユラ落ちて他の物を汚して困ったものである。ドラゴンフライでもバーナーヘッドに煤が付くが、使い終わる頃には燃え尽きてしまっている。
物がデカイだけに、パッキングサイズは嵩張るのではあるが、ライターや給油チューブなど完全装備での重さは、123Rが700gなのに対してドラゴンフライは600gと軽い。もちろんボトルを入れればもっと重い訳だが、トレッカーやチャリダーの人はどの道ボトルを持たねばならないのだから、この軽量さはやはり評価すべきである。
その様な訳で、次の作戦には是非とも投入したいと思っている。
オプティマスNOVAを転売した、という事で、やっぱりオレはオプティマス123Rでイイや、と再認識した訳であるが、装備軽量化の為にガスバーナーを買い直した事もあって、あまり使わないのが実態である。それでも、123Rも使う事を考えて、スノーピークのトレック900を装備した辺りが、自分なりのこだわりと思っている訳だ。
オプティマス123Rをスノピのトレックに収納するアイデアは、ネット上で色んな人が提言し実践している訳であるが、実をいうと、自分はガソリンストーブをクッカーに収納するのは如何なものか、と長い事拒否反応を持っていたし、今でもそうである。それを覿面に再認識したのは、オプティマスNOVAを収納していたコールマンのアルミクッカーが、猛烈にガソリン臭くなっていたからである。まぁ、NOVAをハンドタオルでくるんだだけで収納していたのであるから、臭いは移っても仕方ないところはあるのであるが、これが実際に飯を炊くクッカーで起こったらたまったものではない。トレック900にオプティマス123Rを収納できる、と紹介している人も、そのクッカーがどうなったかまでは紹介していないので、実際に自分で試してみる事にした。
まず、123Rのゴトクを外してカップをソースパンを被せる。そうしないと背が高すぎて後述するコンビニ袋を被せて収納する際に、フタがしめにくいからだ。外したゴトクはマッチ箱に入れるが、ゴトクを外しているの収納スペースがさらに狭くなってしまうので、給油用のビニールチューブをメンテナンスセットの方に移動させた。(これはガソリン臭さをすこしでも緩和する為でもある)
次に、123Rをコンビニ袋でくるむ。口を縛ると開けにくいと思って、ふわっと軽く縛り、袋を二重にして収納した。二重にしたのは、極力ガソリン臭が漏れない様にするのと、緩衝材の役割を果たさせるためである。この状態で一晩置いてみた。
結果は、たった一晩で、うっすらガソリン臭がクッカーに籠もっていた。これが長時間置きっぱなしにしていたら、間違いなくコールマンのアルミクッカーと同様に、猛烈なガソリン臭がついたに違いない。この実験からも判る様に、ガソリンストーブというのは(特にレギュラーガソリンを使っている物は)猛烈なガソリン臭を発散している、という訳である。
対策としては、コンビニ袋の口を開けれる程度に固く縛る、というくらいしかない。それで多少はガソリン臭を防止できると思う。また、保管時はクッカーの外にストーブを出しておく。そうすれば、臭いが移る事はまずない。実際にオプティマス123Rを使う時というのは、ガスバーナーでは役立たずな厳冬期か、4日以上の長期作戦の時であるが、そういう時は、移動時は収納して、そうでない時は外に出しているのだから、そう猛烈に臭いが移る、という事にはならないと思う。要するに、長期間入れっぱなしにする事が問題なのであって、マメに出し入れし洗う事があれば、臭いが移るのはかなり防止できるのではないか、と思う。
とうとうオプティマスNOVA No.82をヤフオクに出した。送料込みで2万円くらいで買った物が、1万7500円で売れた。自分だったらもう少し出して新品を買うところであるが、世の中は1円でも安い物を買いたい奇特な人がいるものである。他にもオプティマスの1リットルの燃料ボトルや、ペツルのミクロなどを出した。全部で3万近いお金になった。これらは全部、D300資金になる。
オプティマスNOVAは、とうとう一度も実戦投入しないまま、転売となった。理由は、「自分にはオーバースペックだった」という事。例えば、ガソリン以外に、灯油、軽油、ジェット燃料などが使えるのであるが、自分の場合はバイクのレギュラーガソリン以外に使わないので意味がない。防災用として考えても、灯油と同様にガソリンある訳だから意味がない。ソロ用としては大き過ぎた、というのもある。ポンピングとプレヒートのどっちもやらねばならないのは、さすがに面倒である。突き詰めていけば、オプティマス123Rで全然困らないし、さらには短期日の作戦ならガスバーナーで十分であるのだから、いよいよ使い道がなくなったのだった。おそらく、日本一周とか世界一周の時も、オプティマス123Rを持って行くに違いない。
しかし、合理的に突き詰めれば、あまり必要ないに違いない物のくせに、どうして欲しいと思ってしまうのだろう。やっぱ、必要性以外に強烈な魅力を持っているのかもしれない。というのも、最近はトロ火OKで評判のMSRドラゴンフライに猛烈に関心を持っているからだ。失敗する気がするので買わない様に言い聞かせてるのだが。
経ヶ岬で初めてオプティマスCRUXを投入した訳だが、予想以上にタフなバーナーである事を証明した。
その日は夜半から風が強くなり、それまで群がっていた蚊も吹き飛ばされ、山の木々が始終ざわめく状態だった。CRUXには風防はまったく無く、電着装置さえ無いので、あまりに風がキツ過ぎると、火が消えたり、下手をするとライターの火も着かない可能性があった。
有り難い事に、朝方にはやや風は収まったのであるが、それでも無風には程遠い風力があった。しかし、点火は一発で出来たし、風にあおられた部分は火が飛んだものの、風が収まれば直ちに火力が回復する、という具合で、少々の風では消えないタフさを示した。
キャンティーンカップに2杯湯を沸かしたが、沸くのも早くストレスを感じなかった。
特筆すべきは、やはりパッキングサイズの小ささで、カートリッジの底にパッキング出来るので、実質的にクッカーの分が省スペースになり、荷物をコンパクトに出来た。この点はもっと高く評価されても良いと思うのだが、国内のラインナップから外れたのは残念な事である。(そのお陰で安く買えたが)
装備軽量化ですっかりガスバーナー派に逆戻りしてしまった。3ヶ月前なら、こんな自分を軟弱者よばわりしたかもしれない。しかし、軽いし、使い勝手は正直良いし、補給に気を使わなくても良い、という事であれば、やっぱりガスバーナーの方が楽で使い出であるのである。
さて、今は夏で放っておいても暑い季節なので、ガスバーナーは大活躍なのであるが、これが冬場になると、途端に根性なしになるだろうな、というのがかつての経験から予想される。ノーマルガスなどはテンで役立たずで、冬用のウインターガスにパワーブースターを付けても、たちどころにカートリッジに霜がついて、全開にしてもトロ火しか出ない、という有様だった。そんな訳で、ガソリンストーブやアルコールバーナーに移行した訳だ。今はパワーブースターもなくなり、カートリッジは気化促進機構入りのパワーガスやウルトラガスとかいうのもあるが、改善されたのであろうか。
冬場にカートリッジが霜だらけになって、火力がヘボくなった時は、両手でカートリッジを包み込む様に持ってやったものである。ブースターなんかよりも全然そっちの方が効果が高かった。もちろん、手は凍りつく様にチンチン痛い訳だが、冷えたらバーナーで温め、暖まったらまたカートリッジを握る、というのを繰り返していた。奥多摩の12月の夜では、そうでもしないと飯も炊けないのである。まぁ、素直にテントの中で炊けば良いのであるが、複数でキャンプする時は、寒くても外でやっていたのだ(テントが狭かった…汗)
ま、そんなこんながあったが、改めてガスバーナーを使ってみると、やっぱり手早く使えて有り難い。ガソリンストーブだと、プレヒートするのが面倒で、せっかく持って行っても使わないって事も多かったのだ。冬は冬でどうにかするとして、これからはもっと積極的にガスバーナーを使っていこう。
先日、CRUXの欠点についてアレコレ書いた訳だが、では代替品の方はどうか、という事で、神田のエルブレスに行って、スノーピークのギガパワー“地”とマイクロマックス(実は韓国KOVEAのOEM)、プリムスのP-153を見てきた。
自分はガス機器に関してはプリムス派なので、P-153はかなり惹かれる訳だが、先に挙げた3種類の中では折り畳んだサイズが一番大きい。ゴトクがもう少し小さくて、全長もせめて5ミリ短ければ、間違いなく買ったかもしれない。
“地”はゴトクをバーナーヘッドに集める畳み方をするので、この3種類の中では比較的コンパクトになる。しかし、畳んだ状態の断面が四角い形になるので、CRUXより厚みがある。
マイクロマックスはP-153よりは小ぶりだが、CRUXのケースに入れると、かなり盛り上がり、カートリッジの底には付けても収まりが悪いと判断した。
つまり、3つともCRUXの様に250のカートリッジの底にセットして持ち歩くには厚みがある。そもそもそんな設計がなされている訳ではないので、そういう使い方する方が間違いである。ちなみに、3つともカートリッジを収納できるクッカーには、カートリッジごと収納できるサイズである。つまり、クッカーを常時装備する前提で設計されている訳だ。クッカーなしでは飯も湯も作れないのだから、むしろ妥当な設計である。自分みたいに、キャンティーンカップしか装備しない場合もある、というのは異端であろう。
収納性以外の部分で評価するならば、見た目ではマイクロマックスが一番安定性がある様に感じた。P-153は長細いので、それこそ鍋がこけそうに感じるし、火力調整ノブが小さくて回しにくい。“地”はゴトクが針金で華奢っぽく、火力調整ノブは半開きにしないと収納できない。マイクロマックスは高さと幅のバランスが取れているし、火力調整ノブは回し易くて、収納時はキチンと閉められる。また他の二つに比べると、若干バーナーヘッドも大きい。火力もオプティマスNOVA並である。点火装置がP-153みたいだったら、即買いだったろう。KOVEAはイワタニプリムスのOEMらしいから、やってやれない事ないんではなかろうか。
しかし、こうやって見比べてみると、オプティマスCRUXがかなり努力をして小型化を実現した事が判る。自分が廃盤になったCRUXを手に入れたのも、カートリッジの底にセット出来るからである。ハイキングなどで、シエラカップとガスバーナーしか持って行かない、という人もいると思うので、こういうコンセプトは良いと思うのだが。
最近、就職したせいか、欲しい物は1万円以下ならツイツイ買ってしまう。オプティマスCRUXも、しばらく躊躇したあと、ナチュラムに注文してしまった。本当は黒緑のコーポレートカラーのが欲しかったが、いつ入るか判らないし、前のは絶版で店から姿を消しているので、ある時買いをした訳だ。
さて、早速触ってみたが、とにかく小さい!薄い!収納性抜群!なのに火力は強い。自分が知る限り、最高のソロバーナーである。プリムスのIP-2243と比べたら、重さも大きさも4分の1である。しかし何よりも凄いのは、ガスカートリッジの下にパッキング出来る事である。事実上、カートリッジのスペースだけで、バーナーも持てるのだから凄いとしか言い様がない。
このCRUXとトレック900を組み合わせる事で、バーナーやクッカーは相当に軽量小型化できる。これでXR250に掛かる負担は少しは楽になるかな?
ゴロゴロしてばかりではせっかくの休みがもったいないので、何かしようと近所のスーパーに行ってみたら、ニガウリが95円とお安くなっていたので、2本買って帰り、ついでに木綿豆腐も買い、最近マイブームのにがうり炒めを作る事にした。ただ、それではいつもやっている通りなので、カセットガスの在庫処分をする事にした。
ウチにはイワタニのカセットガスJrとイワタニプリムスのIP-2243があるのだが、日頃はガソリンストーブばかり使っているので、とんと出番がない。従って、不必要に買いだめしたカセットガスも使い途がない。このままでは勿体ないので、料理に使ってみようという訳だ。まぁ、こういう日常的な使い方が出来ない様では、非常時防災用としても役に立たぬというものだ。
どこでやろうか一瞬迷ったが、油物な訳だから油が飛び散る訳で、そうなれば6畳間でやる訳にはいかないから、台所でやる事にした。ただ、スペースが狭いので、いつも使っているガス台の上にベニヤ板を置いて、その上でやる事にした。フライパンの位置がちょっと高いが、まぁ慎重にやれば大丈夫だろう。
今回はカセットガスJrを使ったのだが、火口が小さいだけあって、フライパンの熱の当たる部分が狭く、あんじょう良くかき混ぜないと火の通りが悪い。しかも、家庭用のガスコンロよりも火力が低いと見えて、なかなか炒まらない。いつも飯盒メシばかり炊いていたから、それでも十分だったが、炒め物ではちょっと力不足の様である。しかも常温低地でこれであるから、野外でやったらどうなるであろうか。
まぁ、そんな心配を余所に、いつもより少々時間が掛かったものの、それなりに食える物が出来た。安定感が悪いので、注意して作業しなければならないが、食材や調味料を予め出しておいて、ドタバタしないでやれば大丈夫だった。
問題は、木綿と銘打ってあったから買ってきた豆腐であるが、開けてみると、ビチャビチャブヨブヨの絹みたいな豆腐で、炒めてみたものの、崩れておからみたいになってしまった。いくら値下げ品だからといって、もとは正規の値段で売っていたのだから、もっと真面目に作って欲しいものである。
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