たにしのつぼ焼き

あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい〜♪

モタスポ

喉元過ぎれば、また楽し



 こないだのWEX勝沼は、本当に楽しく走りたかった。晴れ続きで地面はいい感じに乾いてるだろうし、楽しんで走れると思っていた。普段、面倒くさがって出ないセクションスクールに出たのも、本番でしっかり走りたかったからだ。そのセクションスクールで、結構難儀したものの、それでも自分の改善点が見えたのは収穫と感じていた。
 それなのに、本番朝、雨が降った時には、本当に悩んだ。雨の勝沼は、危険なのだ。先月の練習でも、ただ転けただけなのに、打ち身で3日もうなっていたのである。



 今回、あいにく月曜日は職場の防災訓練で全員参加で休みが取れなかった。だから、怪我は言うに及ばず、打ち身さえもこさえる事が出来無い。ざんざん降る雨を見ながら考えていた事は、「怪我は出来んなぁ。走るのは止めといた方がいいやろな」「しかし、走らんというと、周りから結構あれこれ言われるやろなぁ」「しかし、最後くらい、ちゃんと走りたかったなぁ」といった事。結局、行くだけ行ってみて、ヤバそうだったら撤退する事にした。そして結果的には、大幅なコースカットにも助けられ、それなりに走れた。こういうのは、出てみない事には分からないものなのである。
 しかし、10年この方、この趣味やってきてるが、芽の出ない事甚だしい。まぁ、それも才能のなさ、才能の代わりに努力しようとする気のなさ、下手の横好きで甘んじているからである。しかし、それでも10年続いているというのは、大したもんだと思う。店や仲間に恵まれた、というのが大きな要素ではあるが、やっぱり自分の興味が尽きないのが大きい。
 なるほど、10年もやっていれば、始めたばかりの頃の情熱は過去のものになっていて、ある意味、惰性でやっているところもある。それでも続けているのは、まだ「飽き切ってはいない」という事だろう。この趣味において、2014年以降、自分が志向したのは、「乗りやすいバイクを手に入れる」という事である。それがやっと実ったものの、それを使いこなし、飽きるところにはまだ到底届いていない。
 だから、えらい目に遭おうと、結果が奮わなかろうと、途中で嫌になって走るの止めたりしても、「もうこの趣味やめた!」とはならないのだろう。3日もしたら、「あそこはこうしよう、ここはこうしよう」と思いを巡らせ出すのだ。そうして、えいえいと10年やってきた。
 残念ながら、自分は他の人みたいに、初めて1〜2年でそこそこ出来るようになる様な、そうした能や結果は出せる方向でこの趣味に取り組めないのであろう。自分がこの趣味で得ているのは、果てしなき探求なんだと思う。それもかなりレベルの低いところでである。しかし、いつも思うのは、鉄棒の逆上がりも跳び箱も出来なかった自分が、こういう趣味やってる事自体が凄いのだ、と。

とはいえ、自分も「出来る子」でありたかった






点火栓

2020-10-06 15.36.55
 これまで乗ってきたバイクで、CRF250RやCRF450RXはインジェクションモデルであった事もあって、エンジンの点火プラグはイリジウムの物が制式だった。2ストだと、何かといえばプラグが被ってしまい、しょっちゅう交換しているイメージであるが、CRFでは、冬場が始まる気温が下がった時にカブって交換、という具合で、大体、年一回交換している様な感じだった。なので、予備は1本常備してる感じである。
 ところが、クロトレは2ストである。エンデューロ部の隊員が次々とBetaに乗り換え、その中には新車から数日もしないウチに、いきなりレース前にプラグがカブって、てんやわんやでプラグ交換をしてる、という場面も見かけたのだが、自分のレギンレイヴ号は納車から1年、ただの一度もカブる事がなかった。しかし、さすがに「いつカブるか分からん」という事で、こないだのWEX勝沼で交換した。
 クロトレの新車時についているプラグは、なんとイリジウムである。RRの方こそインジェクションじゃないのか、と思うのだが、そっちは普通の奴なのである。RRはレーサーで頻繁に替えるの前提、クロトレはレーサー的トレールという事で頻繁には買えない前提なのか。もっとも、クロトレも標準のプラグが、まったく遜色なく使えるとの事である。
 今後は、ミッションオイルの交換(約300分)毎に、プラグも交換する事になった。カブってから交換するのでなく、いわゆる時間整備の概念で交換する事で、定格の性能をキープしようという訳だ。実際、1年使ったプラグは、確かにカブリはしてないものの真っ黒で、新しいプラグを入れてみたところ、エンジンの音が軽快になった気がする。実際、上り坂でもたつく感じが軽減したのである。
 イリジウムのプラグは、標準のプラグに比べて、5倍ほどの値段がするが、ノーマルの方はせいぜい300〜400円である。しかも、どこのバイク用品店に行っても売ってるし、もしかしたらホームセンターでも調達可能である。

2020-10-06 15.55.21
今度のバイクはシリンダーに直付けなので
付け方が決められている





前に乗る

 昨日のWEX勝沼である。今回は珍しくセクションスクールに参加した。前の日走ってバイク汚したり、ウェアが汗臭くなったりするのが嫌なので、このところ、前日は走らない事にしてたのだが、それをおして出たのは、勝沼が実質的に今年の最後のレースで、最後の最後くらい、まともにPV作れる絵が撮れる走りがしたかったからだ。
 そのセクションスクールの中身はさておくとして、ちょっと気が付いた事があった。ちょっとではあるが、結構大事な事である。気が付いたというか、忘れていたといっても良いかもしれない。というのは、登り坂でアクセル開けた時に、体が遅れている事に気が付いたのだ。登ろうとアクセル開ける→体が遅れる→遅れない様にする→体が疲れる。あるいは、アクセル開ける→体が遅れる→腕が伸びてアクセル操作に自在性がなくなる→アクセル閉じてしまう。といった具合である。
 坂であれ平地であれ、加速する時は前から加速Gが掛かるので、加速に遅れない姿勢を取り、加速GをB方向にベクトル転換する、というのがベストテクの基本である。まぁ、それはこれまでもやってきた事であるが、どうにも今年は何かしら疲れやすく、体が持たない感じでずっとやって来た。バイク以外にも原因はあるのであろうが、去年よりも下手になったのはどういう事か。その原因に、ちょっと気が付いたのだ。
 Beta X-Trainerは、4ストしか乗った事のない自分でも乗れる2ストではあるが、やっぱり2ストなのである。加速感、加速Gは、2スト的なのだ。つまり、これまで乗って来た4ストのバイクより、やや前に座るくらいでちょうど良い感じなのである。試しに本番で、意識してシートのリブ1本分くらい前に座る様に心掛けたら、登りがかなり楽になった。少なくとも体が遅れる事はないし、アクセルを開け損ねる事もなかったのである。
 気が付いてみれば、ちょっとした事なのだが、やっぱりエンジンの構造が違うバイクは、乗り方も若干違うものなんだな、と体感した。

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ケツの跡から、4ストの時より若干前めに乗ったのが分かる






装甲パンツ

2020-09-22 13.13.28
 7月のWEX爺ヶ岳で地面から顔を出していたデカい石が足の付け根、というか骨盤の側面にヒットして、一撃で戦闘力を喪失したのは記憶に新しいのであるが、こないだの勝沼でも、今度は左の太ももの側面を結構強打して、しばらく痛かった。ここに至って、腰回りの側面の防御を手立てする必要に迫られた。そこで勧められたのが、ウミネコとかいう聞いたこともないメーカーのプロテクターパンツで、値段が安いのが取り柄の様なインナープロテクターである。幸い、ケツモモは若干モトパンにも余裕があるので、入ると踏んで買った。
 さて、届いたブツを履いてみたのだが、装甲の配置が太ももの前とケツの、体の前後にある。欲しいのは側面の装甲なのだが、そっちの方はガラ空きなのだ。履いてる人のは横に着いてた様な気がしたのだが、聞けば物によって横だったり前だったりするそうな。
 返品してもあまりお金は帰ってこないみたいだし、いい感じのが来るまで交換したって話しもあったが、それも面倒くさいし。安物買いの銭失いって事で別のを探そうともしたが、案外良いのがないし。そこで思い切って、ミシン縫いしてあるパッドを外して、縫い付け直す事にした。実は、この手の裁縫は得意な方だったりするのだ。
 付け直しで注意したのは、ウエストベルトとニーブレースに装甲が干渉しないようにしつつ、側面を防御できる位置に装甲を付け直す事と、下地のパンツは結構伸びる素材で、位置決めする時に履いた状態と、縫う時に脱いだ状態では、取り付け位置がズレるので、そこらへんの塩梅をいい感じにするのが難しかった。しかし、位置が決まってしまえば、あとはチクチク縫うだけなので、テレビで映画でもみながら、半日くらいで仕上げてしまった。
 まぁ、物が安物だけに、一年もしないウチにウエストのゴムがビロビロになりそうだが、無いよりは打撃に対してマシであろう。おそらく、汗疹がひどくなりそうだが、痛い思いするよりはマシであろう。なんにせよ、今年不調だった原因は一つづつ潰していかないとな。

2020-09-26 01.08.20
前に付いてた装甲は、側面に移動
白い糸を使ったのは、黒では見えないから





信じると言うより軸を持つ

2020.09.17-2
 天動説と地動説というのがあるのだが、ご存知、太陽系の天体の運行に関する学説である。天動説は大航海時代が始まる頃までは一般に信じられていた(というより、活用されていた)が、17世紀頃には地動説が活用される様になっていた。そうでないと、天動説では説明のつかない事が多くなったからである。ちなみに、一般に地動説はカトリック教会が迫害したと信じられているが、実は全然そんな事はなくて、ぶっちゃけ教会の権威に抵触しなければ、学問の方で何を研究してても関心がなかった。ガリレオがイジメられたのは、時の教皇にケンカ売ったからである。(ちなみに、カトリック教会が正式に天動説を放棄したのは、20世紀末である)
 さて、上の漫画は、嫁さんが「サラサラ〜〜」と書いたものであるが、大してバイク乗らない割には、よく描けている。また、初心者が陥りやすい状況もよく描けていると思う。ここで自分は随分突き放した物言いをしているのだが、その理由の一つ目は、「全然ワシの言う事を聞かない」からである。そりゃまぁ、結果出してないし、大して上手くもないので、チャンチャラおかしくて素直に聞く気になれんのかもしれないが、実はベストテク理論は結構難しいと思う。なにせ、普段の生活で感じてる感覚と真逆の事をやったりするので、難しいはずである。自分だって、相当通い詰めて、どうにか理解できたくらいである。(理解しただけで、実践はダメダメであるが)
 二つ目の理由は、ファンライドで乗ってる分には、ベストテクだろうが、前乗りだのニーグリップだのの乗り方だろうが、ぶっちゃけ大して差はないんじゃないかな、と思うからである。それこそ、自分みたいに「これは!!!」とベストテクに天啓を感じたのであるならともかく、そうでもないのなら、どんな乗り方してても良いんじゃない?と思うのだ。先に挙げた天動説も、陸地沿いに航海する分には、全然問題なかったのだ。大陸を股にかけて航海する様になってから、地動説でないと具合が悪くなったのである。
 自分はベストテクの生徒で、少なくとも80年代末期に出現したボトムリンクに最適化されたライディングをずっと習ってきて、体感的にもその正しさを理解できた(もし、新しい技術が出現したら、ベストテクもそれに合わせて変化する)。ただ、そこに至るには、それなりに頑張らなければならなかった。自分個人としては、この趣味を行うに当たって、非常に有用であったと思うし、むしろこの学習があったればこその、趣味としてのスポーツライディングが楽しめてると思ってるが、それを人に勧めたり、ましてや強要したりする気は全然ない。各人が自分の中に軸を持って、この趣味を取り組めば良いと思っているのだ。





洗車&タイヤ交換

 やっとこ週末である。やらねばならない用事はいっぱいあるが、別に先を急ぐ必要のない用事は先送りして、ともあれ休養。土曜日は雨が降ったので、これ幸いにダラダラした。といっても、やっぱり何か用事はしたいもの。そこで、雨が上がってから、トランポのリアゲートのミラーを外して目隠しの蓋をつけて、撥水ポリマーの洗車をしてきた。
 明けて今日、約9時間ほど寝てから、今度はバイクの洗車。爺ヶ岳戦の時から全然洗ってないので、さすがにやらんといかんな、と。ケルヒャー買ってから、その気になって取り組めば、ホースで手洗いの時の2割くらいの時間で完了してしまうのが嬉しい。洗車機や電源コードの出し入れの方が面倒臭いくらいである。
 ところで、今日初めてというか、前々から思っていたのだが、バイクの洗車でもノズルは壁面用を使った方がキレイに落ちる。特にタイヤについた土汚れがよく落ちる。まぁ、壁面にこびり付いたコケとかもこそげ取ってしまうんだから、噴射するだけよりより落ちるのだろう。まぁ、リンクとかの奥に入り込んだのとかは、噴射しないとダメだが、付け替えは簡単なんだから、その都度使い分ければ良い訳だ。

2020-09-13 10.13.14
マックオフ併用で、タイヤピカピカ

 バイクが乾いたら、今度はタイヤ交換。半年使ったIRC VE33Sは、ミシュラン・エンデューロミディアムに及ばないという事で、お役御免である。
 タイヤ交換は基本的に自分でやるのだが、久々にやる様な気がする。今回は黒リムなので、出来れば傷を付けたくないので、傷避けのカバーを使ってたりしたが、結局は「減価償却」する事になった。まぁ、傷も自分が使った証である。
 しかし、どういう訳か猛烈に疲れた。今日は曇りで、全然陽は照ってないのだが、タイヤ外すのに汗だく、新しいタイヤの片側ハメるのに汗だく、完全に組むのに汗だく、空気いれてビード出すのに汗だく、バイクに組み付けるのに汗だく、といった具合。明らかに、以前タイヤ交換した時に比べると、体がしんどい。う〜む、自分が知らない間に、体の中でやっぱり何か起こっているんじゃないだろうか。確かめようがないけど。
 ともあれ、エンデューロ・ミディアムに交換した。聞いた話によると、ミシュランのこのタイヤは、新しくハード向けのエクストリームってのが出たらしいが、ハード向けのタイヤをクロカンに使ったらどうなるか分からないし、今年の残り、新しい事にチャレンジする余裕はなさそうだから、定評のあるタイヤを使う事にした。

2020-09-13 13.30.03
VE33Sも一時期は絶対的信頼を置いていたんだけどねぇ






贈り物

2020-08-02 13.49.04
 自分のバイクに使っているデカールは、ウランコアデザインズ(以下、ウランさん)に作って貰っている。Motoshop TOYZからオーダーして貰っているのだが、実はウランさんとのお付き合いは、TOYZに出入りする遥か前に始まっている。上記のつぼ焼きステッカーをお願いしたのが、その始まりである。今から11年前になるかな。当時はカッティングシートにコピー紙にプリントした下絵を貼り付けて、アートナイフで切り出していたのだが、いうまでもなく大変な作業である。特に「焼」の字が大変なのである。まだ老眼は始まってなかったが、それでも2枚も切り出したら目が疲れる。だもんで、どっかにオリジナルでステッカー作ってくれるとこないかなー、と聞いたら、ウランさんを紹介されたのだ。1ロット50枚で、2ロットまで作ったのだが、それも残り4枚ほどである。
 ところで、上の写真には、たにしコーポレーションのステッカーが写っているのだが、これはこの度のクロトレのデカールのおまけでウランさんが送ってくれたものである。あまりに格好良くて感動した。トランポの板張りでヘロヘロゲリゲリになってなかったら、感涙してたかもしれない。たにしコーポレーションのロゴも、歴代のバイクのリアフェンダーに入っているので、そのデータを使ってくれたのだ。バックが米海兵隊のコヨーテブラウン、もしくは日本陸軍のカーキ色に近い色合いで、実に自分らしいイメージである。リアルでは一度もお会いした事ないのに、よく分かってらっしゃる。実に有難い事である。
 たにしコーポレーションは、自分が「たにし大記録」のインデックス代わりに今も残しているホームページのタイトルであるが、会社でもないのにコーポレーションと名乗っているのには訳がある。実は会社にしようと思ってつけた名前なのである。時は2005年、3年続いた労働争議が終わったものの、再就職先がある訳でもなく、ただの無職者になっていた。そこで、争議の間に培った人脈を通じて、ホームページを作る仕事(といっても、内職程度の規模だったが)を始め、そのまま会社にしようかと思ってたのである。結果としては、今の仕事に就いて、その話しは立ち消えになったのだが、ホームページだけは趣味サイトとして残したのだ。
 その後、エンデューロやモトクロスを始め、その当時お付き合いのあった人から、冗談で「TEAMつぼ焼き」というチーム名が提案された時、「たにしコーポレーションがTEAMつぼ焼きのスポンサーである
」というギミックにしたのだ。なんの実態も実効もない遊びである。しかし、それも11年続いているのだが、大したもんだ。
 つぼ焼きステッカーは、欲しい人には配布しているのだが、たにしコーポレーションのステッカーは、これまで作ってなかった事もあり、誰にも配布してない。個人的には、つぼ焼きステッカーより、こっちの方が格好いいと思っているのだが、配布する意味も機会もなかったのである。というのも、付き合いが出来るのはバイク乗りで、要するにTEAMつぼ焼きの隊員という意味合いになるから、必要なのはつぼ焼きステッカーの方である。たにしコーポレーションのステッカーは、たにしコーポレーションの「社員」という意味合いになるであろうから、これは新しい局面、展開になる。ウランさんの心遣いで、新しい遊びの展開になる予感である。
 ちなみに、写真に写っているつぼ焼きステッカーは、黒フチに黒字のものと、黒フチに白地のものがある。白フチに白地がオリジナルなのであるが、ウランさんが独自で作ってくれたのだ。せっかくだから、黒フチはつぼ焼き親衛隊用として、黒字は親衛隊指揮官用、白地は親衛隊員用と設定したが、親衛隊になるべき近場の連中は、揃いも揃ってこのステッカーを欲しがらない薄情者ばかりときて、その意味でちょっと困っているのである。





安全安定に走る事が第一

「100万掛けてスクール通ったのがその走り?」
と言われて気に病んでた頃の自分の走り

 誰に言われたのか知らないが、嫁さんが「もっと速く走る練習をした方が良い」と言われたらしい。それを自己肯定感の極めて低い嫁さんは、「邪魔だからもっと速く走れ」と曲解し、ひいては「自分は邪魔だから(コースを)走らない方が良い」とか「のんびりゆっくり走りたいのに」と言い、二言目には「バイク乗るんですかぁ(嫌ゲー)」という態度を取る。何のかんので大枚を支出してしまってる自分にとっては、甚だ迷惑なアドバイスである。
 自分は別に嫁さんに「速く走れ」と言った事は一度もない。バイクなどアクセル開けたら前に進むのだから、危なくないと感じたらいくらでもアクセル開けれるもんである。その「危なくない」という基準は、経験や練度、性格などによって人それぞれである。危なくなく、安定的に、安全に乗れれば、それで十分だと思うし、まずそれが出来ない事には、速く走る事だって出来ないと思う。自分がモトクロスやってる時に、スクールのある先輩から言われた事は、「別にジャンプ飛ばなくても良いじゃん。車速が上がったら、放っといても飛べるようになるよ」という事だった。ジャンプを飛ぶ事ありきではなく、安定安全に巡航速度を上げていくのがモトクロスなんだ、という事である。(逆にいえば、巡航速度も出てないのにジャンプ飛べる訳ないじゃん、という意味でもある)
 モトクロスやエンデューロは、速さを競う競技である。自分も含め、それを志向している人は、「速さ」を求められるのは本質的な事だと理解している。しかし、嫁さんは別にレースを志向している訳でなく、「自分の地所の山を走って山菜採りたい」というのが希望である。ただ、その地所は岩手県なので早々行く事は叶わず、二輪免許も無いから近県の山に行く訳にも行かず、もとよりオフロード走行の経験が乏しく、いきなり山走れって言われても無理であるから、エンデューロコースで練習しよう、という運びになっている。つまり、「速く走る事」は本質的な事でない。
 無論、「速く走れない」のと「速く走らない」のでは根本的に違うし、速く走れた方が進歩や達成感などもあって楽しいと思う。ただ、「目瞑ってアクセル全開にしろ」みたいな蛮勇はすべきでない。安全安定に走る事が第一、その次に状況に合わせてアクセル開けたり、ノーブレーキで降ったり、そういう意味での技術が加われば、その先には「もっと速く走る練習」があるだろうと思ってる。


上の動画の前のヒート
これでは速くも走れないというもんだ
(結果、鎖骨亜脱臼)





乗り易いバイクとは何か

タンク技師はFw 190開発にあたり軍務とパイロットの経験から、Bf 109のような「速いだけが取り柄のひ弱なサラブレッド」ではなく、過酷な戦場での使用に耐える「騎兵の馬(ディーンストプフェルト"Dienstpferd")」をコンセプトとして開発を進めた。完成したFw 190は強力な武装・良好な空戦性能を持ち、操縦しやすく、最前線でも容易に修理が可能、さらに大量生産しやすい構造という、実用的な兵器であった。 (Wikipedia『フォッケウルフ Fw190』)

 スポーツライディングにおけるバイクへの要求というのは、ライダーによって様々異なると思うのだけど、自分が一番大事に感じている事は、「乗り易さ」だと思う。いくらパワーがあろうが早かろうが、乗り難いバイクというのは乗りこなし難いものであるし、第一乗ってて楽しくない。ベテランの人だって、乗り易いバイクの方が良い、というのである。
 さて、では乗り易いバイクと言うのは何であるか。これはライダーのレベルや体格によっても異なるので、あくまで自分の体感として語らせて貰うと、「足つき、軽さ、旋回性、粘り強さ、力強さ」の5要素だと思う。順番に書いたが、これは優先順位ではない。この5つの要素がバランス良く優れているのが、乗り易いバイクだと感じている。そこで、これまで自分が乗ってきたバイクの評価を、レーダーチャートにしてみた。

crf250r

xr230

crf250rx

crf450rx

xtrainer

 「足付き」は実のところ、エンデュランサーでは最も重要な要素かもしれない、と感じている。一旦走り出したらまず足を着く事はないモトクロスと違って、エンデューロの場合は失速したり怖くて止まったり、前が詰まって止まらざるを得なかったりと、足を着く場面が多い。ましてや坂の途中とか、斜面の途中といった、足元の悪いところで止まる事もあり、「あと3cm足りずにコケた」などと言う事は多いのである。また、ガレ場や丸太、滑り易い路面といった、本質的にはバイクの上に乗ってた方が走破性が良いシチュエーションでも、バイクの上では怖くてまともに乗ってられない、と言う事もままある。そんな時、両足がべったり地面に着くのは「絶対的な安心感」がある。安全が担保されているだけで、ちょっと無理な事でもチャレンジしようと言う気になるのである。ただ、闇雲に足が着けば良いと言うものではなくて、轍に入った時などは、ガニ股で足漕ぎせねばならん事もあるし、地上高が低すぎたらそれこそ走破性にも関わる。基準としては、完全装備で足の裏が地面に着くくらいが理想。せめて足指の付け根くらいまでは着いて欲しいところである。
 「軽さ」と言うのは、基本的にはバイク自体の重量であるが、それ以外にも体感的に感じる重さというがある。例えば、CRF450RXはパワーで直進するタイプのバイクで、ちょっと避ける的な左右の動きをするにも結構体にGが掛かってしんどい。コーナーは言うに及ばすである。ところがクロトレは非常にヒラヒラしてて、体に負担が掛からない。つまり乗り易いのである。無論、車重そのものが軽いからであるが、運動エネルギーが無駄に着いて回らないのである。もちろん、軽いバイクというのは、転けて起こす時も楽である。1回バイク起こす度に1周分の体力を消耗する、なんて自分は感じているので、これは結構大事な部分だ。トレール車から何でもかんでも要らん部分はサンダーで削ってでも軽量化するのは、「軽さ」が重要だからである。
 「旋回性」というのは、端的に言えば曲がり易いかどうかである。コーナーリングの3要素は「体を捻る、車体を倒す、ハンドルを切る」の事で、これはもっぱら体術の部分であるが、メカ的な旋回性の良さは、フレームがしなやかであったり、ハンドルの切れ角が大きいという部分になる。ホンダのバイクはフレームがしなやかで曲がりやすいが、ヤマハは硬くてなかなか曲がってくれない、といったところである。XR230の旋回性が良いのは、トレールトライアルで使われるほど、ハンドルの切れ角が大きかったからであった。小回りが利くというのは、ちょこまかしたウッズなどでは必須な性能だし、楽に曲がれるというのは、それだけで体にかかる負担も少ないので、楽できるのである。
 「粘り強さ」、これは低速でどれだけエンストしないか、そこから再加速が出来るか、といった事である。分かりやすい例を出すと、勢いつけなくてもトコトコ坂道を上っていくバイクである。実のところ、エンデューロでは坂が登れないとか、途中で失速して止まるとか、そういうのが一番腹が立つ。腕前もさることながら、ここはメカ的に頑張ってくれと思う。リアのスプロケをデカくしたりフロントのを小さくしたり、フライホイールやクラッチバスケットを重くしたり、様々な工夫があるのであるが、基本的に低速トルクが乏しいとされている2stで、極めて強い低速トルクを発揮するクロトレは、物凄いバイクである。
 「力強さ」というのは、パワーであり瞬発力である。レースは競争であるから、当然必須の要素である。またレーサーというのは、基本的にこの辺りがトレール車とは比べ物にならないほど強く作ってある。ただ、これも闇雲に瞬発であれば良いというものではないと思う。いわゆるピーキーなバイクというのは、乗り難いものである。なので、弱過ぎず強過ぎず、マイルドでありつつ此処一番はバン!と出る。こういうのが理想である。なので、キャブを変えたりハイスロにしたり、逆にロースロにしたり、皆さん色々に工夫している。ただ、XR230みたいに「そもそもそんなにパワーも無いですよ」というバイクもある。物足りないなー、と感じたら、乗り換え時期である。
 色々ごちゃごちゃ書いたが、これからエンデューロ始めよかって人は、ぶっちゃけ何に乗ったら良いか、これを読んでも解らないと思う。かつての自分もそうだった。そして、ベストテクスクールの渡辺明先生に相談したところ、「自分が乗りたいと思ったバイクが最高のバイク」「自分なんて色で選ぶ」との答えを頂いた。どんなに乗り易かろうが、乗りたいと思わないバイクには乗らないので、これはけだし名言であった。





自粛中の自習

2020-04-10 20.31.38
 新型コロナウイルスによって、仕事と買い物以外は外出自粛を求められているのであるが、バイクの練習も怪我した時の事を考えて、やっぱり自粛という事で、むしろ時間だけ持て余してる時に出来る事はないか、という事で、嫁さんのフォームチェックをやる様になった。これまで、ちょいちょいアドバイスはしてたのだが、「番いの法則」とかでロクすっぽ言う事聞かないし、別にまぁ、それはそれでも良いかと思ってたのだが、嫁さんの今のフォームが駆け出しの頃の自分にそっくりである事、その自分はベストテクスクールに通い始めて、1年半くらい経った後では、まるっきり別人の走りになっていた事などから、やっぱり正しい乗り方を教えてあげるのは、スポーツライディングを安全かつ楽しく行う上で必要、と考え直したからである。
 体術というのは、多分に感覚的な事が多くて、それが出来ている人にとっては当たり前過ぎる事でも、出来てない(というかそんな体の使い方するのを知らなかった)人にとっては、それは驚くべき事だったりする。自分がスクールに通い出した当初は、日常的な体の使い方とはまるで逆の体の使い方をするのに、驚きの連続だった。よく「股関節から体曲げる(上体を倒す)」というのが言われる事があるが、こんなのだって、普段の生活ではあまりやらない。ところが、自分はそれが感覚的に理解するのが早かったのは、サバゲー時代の仮想軍隊の礼式で、無帽時のいわゆる「お辞儀の敬礼」をやってたからだった。意外ところで昔の趣味が役立ったのである。ちなみに、今のバイクの趣味で、「あいつ、(体に)軸が出てるなぁ」と思ったら、自衛官だった、なんて話しもあった。やっぱり10度の敬礼をやってるのである。
 「あまり人に教えると下手になる」と昔から言われているのだが(ついでに言うと「下手くその教えたがり」とも言われた)、嫁さんに教えるくらいは罰が当たらないであろう。嫁さんも色んな人から、やれ前に乗れだのニーグリップしろだの言われて、ちょっと混乱している向きもあったが、まずはベストテクDVD見せて、理論から勉強してもらった。子供は感覚的に出来てしまうものだが、大人は頭で理解しない事には納得できない生き物なのである。本来は、フォームチェックの後、実際に走って確かめるのが良いのであるが、それが出来る様になるまで、しばらくはフォームチェックで自粛活動するつもりをしている。

スクリーンショット 2020-04-14 17.08.01
実はやれば出来る子





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