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 上の動画は、裏世界ラボのニート極道のとある場面である。思わず「ほほぅ」と感じたので、スクショを撮った。
 モトクロスを始め、オフロードバイクの競技でジャンプというのは華なのだが、じゃぁ飛んでみろとなると、難しい上に怖い。何が怖いといっても、ちゃんと着地できるかどうか、着地に失敗したら、そのまま転けたり、滑ったり、暴走したりで、漏れなく怪我が付いてくるので怖い。怖いから飛べない。もっと技術的な事を言えば、そもそも飛べる様な車速も出てないのに、ジャンプだけ飛ぼうとすると法面でアクセル開けなきゃならないが、怖くて開けられない、という具合である。
 それでも先天的に恐怖心が小さいとか、根性豊かな人は、アクセル開けて飛ぼうとするが、そういう人は慣れた頃に大怪我する。ぶっちゃけた話し、ジャンプ飛べる人ってのは、車速落とすのが「面倒くさくて」飛んだ方が楽な人が飛ぶものであって、そこまでレーシーな走りが出来ない人は、闇雲に飛ばない方が、むしろ早かったりするものである。
 とはいえ、石の上にも13年で、BTC市貝のEDコースやチャンピオンコースで、「そのジャンプは、もう、もうちょっと頑張って飛び切った方が楽じゃね?」と思える事が多くなった。



 だったら、もうちょっと頑張って飛べよってところなのだが、そう出来ないのは、やっぱり怖いからである。社会人たる自分は、趣味で怪我して仕事に穴を開ける事は許されない。そうならない様に、十分安全を担保して走らねばならない。しかし、やっぱり飛べるなら飛びきりたいという気持ちは、ある。怖い←→やりたい、という気持ちの間にあって、勇気の源泉をどこに求めるか、実は迷ったり悩んだりしてるところがあった。それに対する答えが、上のシーンだったという訳だ。
 「飛べた事をイメージする」「怖いよりも楽しい」これって、すごく大事な事だし、この手のスポーツをやる一番の理由な気がする。無論、闇雲に飛んだら危険な結果が待っているし、そうなったら楽しいどころではないので、ちゃんと方法なり基礎なりを習う必要はあると思う。それが為に、自分はずっとスクールに通っている訳だ。
 「ためらうと危ない」というのも至極な事で、飛ぶのか飛ばんのかは本人がしっかり決めて掛からねばならない。飛ばないのは別に恥でも格好悪い事でもない。ただ、飛ぶと決心したら「覚悟をきめて」飛ばねばならない。今の自分はその戸口に立っていると思うのだ。そこで原初に立ち返って、「飛べた事をイメージする」「怖いよりも楽しい」というのが大事になってくるんだと、この動画を見て感じた。