いつもに増してなかなか聞かせる内容だった。ビッグモーター事件に関しては、社内の異常さを伝える内容が多いのであるが、客商売であった以上、店と客との間にも様々問題があったに違いないと思う。客の目線としては、そっちの方こそが重大問題だと思うのだが、それは今後、現れてくるのだろう。
 そんな中、同業他社では風評被害も発生しつつある様である。



 これは酷い話であるが、これを読んで、失敗小僧氏が上の動画でしきりに語っていた「対等の関係」というものに思いを致した。自分もトランポの車検や整備は、新小岩時代の車屋さんにずっと出しているのだが、「お客様でござい」という意識を持った事は一度もない。確かに金払う立場ではあるのだが、だからと言って自分が店より立場が上、という認識はないのだ。むしろ仕事してもらってる、といった気持ちの方が強い。もちろん、車屋さんの仕事内容に満足し、信頼しているからこそであるが、基本的には水平対等な気持ちなのだ。だから、上の記事の様な非礼な事を平気で口にするというのは、あり得ないのである。

 しかし、こちらがそのつもりでも、あちらがそうでない場合は、この動画でも言われてる様に、信頼関係は築けない、もしくは崩壊する。店と客が対等な関係を構築する、というのは、意思疎通の円滑化のためには、やはり必要だと思う。客が上でもなければ、店が上でもない。客が気軽に店にリクエストできる様な雰囲気がなければ、そんな店には行かなくなる。ビッグモーターの事件にあっても、そうしたお客さんは沢山いたんじゃないだろうか。店側としては客が逃げれば売り上げに関わる訳で、その上過大なノルマが課せられてるのだから、どんどん悪循環していったに違いない。おそらくは、店としてもやってはいけない事をやり尽くしたんだろうと思う。
 店側が客との対等な関係を構築維持していく上で大事なのは、ちゃんとお客さんとして扱い続けるところだと思う。慣れてもいいが狎れてはいかん訳だ。