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 先日のファンフェスで良好な走行を見せた2023年モデルBeta X-Trainerであるのだが、タイヤの事も書いておかねばならない。
 CRF450RXの頃から、タイヤはミシュランのエンデューロ・ミディアムやエクストリームを使っていて、このタイヤも非常に信頼性の高いタイヤで愛用し続けていたのだが、今回バイク屋さんに勧められたのが、ブリヂストンのバトルクロスE50(フロント)とX20(リア)だった。実をいうと、これまで、ダンロップ、ミシュラン、IRCのタイヤは使った事があるが、何故かブリヂストンは使った事がなかった。クトロレが新車の時に履いているタイヤはシンコーであるが、シンコーは今ひとつ信用してないので、ミシュラン・エンデューロに替えようと思っていたのだが、円安で値段が上がった上に、リアのエクストリームが手に入りにくくなっていた事もあって、バイク屋さんのオススメに乗る事にしたのだ。
 ところで、最近のレース用のタイヤって、コンパウンドが硬いのが増えた様に思う。IRCのGX20もブロックが非常に硬い。あんなん、ちゅるちゅる路面で確実に滑りそうに思うのだが、このバトルクロスE50/X20も大概硬いのである。前に使っていたミシュラン・エンデューロに比べたら、カッチカチなのだ。これらの硬いタイヤは、空気圧を落とすと劇的に乗り味が変わるという。バイク屋さんからも、リア0.5くらいと言っていた。
 ファンフェス初日は、前日までの雨の影響で、特に移動路がヤチっているとの情報が回ってきたので、タイヤの空気圧は、フロント0.5、リア0.4にした。並のマディの時の設定である。激マディとかツルツルとかの時は0.25まで落とすが、晴れていた事もあり、そこまでする必要はないと感じた。
 使ってみた感想だけど、実によく食いつくタイヤだな、と感じた。まず、一等最初に移動路の上り勾配のヤチで失速転倒して、その後再チャレンジをしたんだけど、少々のマディくらいなら全然気にならないくらい前に出る。石ころが転がってる若干ガレた所でもあまり気にならない(IRCのVE33Sでは弾かれる感じがする様な所)。コーナーとかで車体を倒し込んでいっても、しっかりグリップしてて安心感があった。勝沼みたいなツルツルや、八犬伝みたいなサンドだとどうか分からないが、汎用タイヤとしては、ミシュラン・エンデューロと同等以上の信頼感が持てた。
 オフロードバイクって、エンジン特性とタイヤの性能が、乗っててまず体感できる二大性能であると思うので、いいタイヤを使うというのは、楽しく乗る上でも、頑張って乗る上でも、大事だと思う。せっかくの国産のタイヤなので、今後はこれを使っていこうと思う。