「そーいえば、4月から決算と監査の準備だし、よう考えたら、28日の勝沼は絶対怪我できんやん」と気がついたのが、実は本番2日前だった。そうなのである。職場で経理担当にさせられてしまった自分は、一年でこの時期は、絶対仕事に穴を開けられないのである。なんとなく、毎年の事で3月末のWEX勝沼にエントリーしてしまったが、本来、責任ある社会人としては、良い悪い上手い下手を関係なしに、この時期にレース出ては行かんかったはずなのである。
とはいえ、もう出る事にしてしまったし、一応、エンデューロ部の隊長という立場もあるし、天気は悪くなるっぽいけど、まぁそんなん勝沼じゃ当たり前だし、とにかく怪我せん様に、無理せん様に走って、帰ってくる事にした。
ところが、走り出して5分もせんうちに、いきなり滑って転けて、「なんでそんな所に木の根があるんですか?」的な木の根に脇腹ヒットして、レース人生初の救護所の世話になった。まぁ、肋骨折れちゃいないと思うが(折れてたらもっと痛いはず)、一応、大事とって、朝一番に整形外科に行ってくる。
思えば、2008年から、かれこれ13年、この趣味やってるんだけど、今となっては、もう芽が出る事はないだろうし、結果残す事も望み薄だし、それどこか、あと何年この趣味やってられるか分からない。素質のなさをバイクの性能で補おうとして、やっとこ理想的なバイクが現れたと思ったら、もう時間切れ、みたいな感じ。それと、もし、何かの事件なり事故なりあったら、それがこの趣味との今生の別れになってしまうんだろうな、という現状である。まぁ、サバゲーの時もそんな感じでジ・エンドやったしな。
前々から言ってる様に、そもそもこの趣味に何でここまでどハマりしたのか、自分でもよく分からない。子供の頃の自分の体育の成績とか好き嫌いで言うなら、もっとも不得手な分野だと思うんだが。サバゲーにしてもそうだが、自分は不思議な事に、これまでインドアな趣味はほとんどやってない。それでもサバゲーは、それこそ自分向きであったが、オフロードのレースというのは、何でここまで資金投入するほどやってるのか、実はよく分からないのである。
費用対効果でいうなら、こんな趣味、やめた方が賢いんじゃないか、といつも思う。勝ち負けとか上達とか、そういうのがこの趣味の本質であろうと思うから、3年もやって表彰台に登れない様な人は、そもそも素質がないのと思うので、そこに突っ込むリソースを他に使った方が、豊かな人生を送れる気がする。第三者目線では、自分でもそう思う。
この13年間、後から始めた人が、自分を追い越していくのも、ごまんと見て来た。それをヘラヘラと惚けて見て来た訳ではない。実は結構、忸怩たる思いがジュクジュク水虫みたいになっている。しかしまぁ、それももう、『火の鳥』の登場人物みたいに、前世の行いが悪すぎたのか、今生では決して結果だせない人生なんだと諦めている。ただ、せっかくここまでやってきたんだから、もうちょっとやりきった感のある走りはしたいものである。
この13年間、後から始めた人が、自分を追い越していくのも、ごまんと見て来た。それをヘラヘラと惚けて見て来た訳ではない。実は結構、忸怩たる思いがジュクジュク水虫みたいになっている。しかしまぁ、それももう、『火の鳥』の登場人物みたいに、前世の行いが悪すぎたのか、今生では決して結果だせない人生なんだと諦めている。ただ、せっかくここまでやってきたんだから、もうちょっとやりきった感のある走りはしたいものである。
いつまで続けれるか分からない、という思いがあるのなら、毎回がラストレースだと思って走る事である。