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 自分は基本的にお酒飲めない事になっているのだが、こういうアイテムは実はかなり好きである。もし、タバコ吸ってたら、シガレットケースやマッチボックスなんかも買ってたかもしれない。いや、紙巻は吸わないが、葉巻は貰ったら吸うので、カッターとか買うかもしれない。何にしても「男の道具」は今の時代は、禁煙だの酒離れなどで、あまり見かけもしないし、持ち歩いてる人もいない。
 さて、このチタンのフラスコだが、これは1990年代半ばに、新宿のSRCで買ったものである。当時はチタンは新素材で、青銅器時代の人間が鉄器を知った時の様に、やたら持て囃してたものである。しかし、チタンだからこれが欲しかったのではない。フラスコ、日本ではスキットルと言われるが、それが欲しかったのだ。きっかけは、1993年の映画『スターリングラード』で戦闘後の大休止で兵隊がフラスコを回し飲みしてるのを見たからである。映画に出てきたのは、おそらく錫製のだと思うが、ともかくSRCでこれを見て欲しくなった。3回くらい店で悩んで、結局買った様に記憶している。
 なんで悩んだのかというと、値段が高かったからではない(確か8,000円くらい)。「酒を飲まない」からである。酒飲まないやつが酒器を買ってどーすんだという最もな疑問があったからである。自分は一時的に猛烈に興味があっても、使わないものは最終的に手放す性格をしている。結局のところ、全然用無しで二束三文で売り飛ばしてしまうのではないか。そう思ったのも無理はない。そして、実際のところ、このフラスコが本来の目的として使われた事は、ほぼ皆無なのである。
 ところが、あれから20年以上、自分の手元にある。役に立たないものでも、手元に置いておきたくなる逸品がある事を、これは証明し続けている。全く使わなかった訳ではない。自分で漬けた梅酒だのレモン酒だの入れた事もあれば、炊飯器ケーキなどで使ったラム酒を入れた事もある。しかし、キャンプや車中泊の時に酒がなければ過ごせない性質ではないので、そうした本来の使い方をしてないだけである。当然のことながら、どこにも傷も入らず綺麗なものである。
 このチタンのフラスコ、最近までどこの製品だったのか知らないでいたが、YOSHINAGAというメーカーの物で、しかも絶版だそうである。今でこそ、チタンのフラスコは他のメーカーから出ているが、当時はこれしかなかった様に思う。チタンはステンレスみたいに味が変わったりしない、という事らしいが、前にラム酒を入れてたら、ちょっと金臭くなった事があるので、やっぱりずっと入れっぱなしにしておくものではなさそうである。
 サイズは縦130mm、幅84mm、厚み20mmで、手のひらサイズ。重さは50gくらいしかない。容量はちゃんと量った事はないけど、150mlくらいはありそうである。もっとも、そんなにあっても、無くなるのに半年はかかるので、ぶっちゃけ容量オーバーである。ご丁寧にショットがキャップに被せてあるのだが、お上品にショットを使って飲まないので、これが案外邪魔である。外だと無くしそうだから、外に持ち出す時は外している。

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左は3ozの中華製のステンレスのフラスコ
キャップがいい加減なんで使いにくい