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 大体、胃や十二指腸に潰瘍が出来て出血する、というのは、ストレスが原因である事が多いという。その意味で、今回の件も心当たりがある。一つは、仕事の担当が経理になって、分からなかったり、困ったり、イライラしたり、そういうのが積もり積もっていたのは事実である。もう一つは嫁はんがボンクラで、毎日、小学生相手に怒る様な事が続いていて、これがストレスになった事も間違いない。その他で思い当たる事があるとすると、睡眠の質が悪くなったというのがある。これは既に薄々感じていた事であり、対策も取る様になっていたが、睡眠が不十分でイライラする事が多かった。これもストレス源になっていたのは間違いない。
 ストレスのない世の中なんてのは、この世には存在しない。それが証拠に、退院したしりから、このザマである。
 もう、一体なんなんだと思う。血圧計と猫のエサは、まぁ自分のドジである。自分のドジでさえも腹が立つのに、嫁はんのドジまでこっちにおっ被せられたのでは、そりゃストレスフルになるのも至極である。怒ったところでどうにもならん事も多いし、むしろ関係を悪化させてしまい、余計良くない方向にいってしまう事もある。そう思って冷静になろうとすると、自分をどこかで押さえつけて、それがまたストレスになる、という感じなんだと思う。
 もう、どうあってもストレス溜まって、最終的にはこないだの様な感じになってしまうのなら、いっそそうなった方が良いのかもしれない。台風とか火山の噴火とか落雷とか、そういうのと同じで、蓄えられたエネルギーは、一気に放出されない訳にはいかない。そういうもんなのかもしれない。そうした爆発を避けつつ、負のエネルギーを放散させる、もしくは感じさせない様にするには、もうある種の薬物、脳の働きに作用する化学物質に頼る他ないのではないか。