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争議が終わった後、他の争議団の為に作ったチラシ

 珍しく「争議の仕方」の相談を受けた。具体的には、争議団の財政を支える「支える会」とか「勝たせる会」の財務の仕方についてである。どんな組織にも財務というのは付いて回るものだが、争議団もそうであるし、一人争議であってもそうである。
 財務の基本は、お金の出入りを管理する事で、これは何も複式簿記とかそんな難しい事をやらなくても、小遣い帳と同じ単式簿記でも十分である。「いついつ、誰それから、何の名目で、いくら貰った」という事と、「いついつ、どこで、何の名目で、いくら使った」という事、そして残金が明記されておれば良い。こんなもんは、個人の家計簿でも基本中の基本なのだが、それが出来てないというか、分かってない人(というか争議団)が意外といたりする。
 次に支える会の会費の徴収である。支える会というのは、例えば「一ヶ月1口300円」を会費として、恒常的にカンパして貰って財政を構築し、それを原資として、争議団の闘争資金や生活費に当たるのであるが、当然、会の口数が多ければ多いほど、入ってくる会費も多くなり、その分だけ生活が楽になったり、運動を大きくしたりする事が出来る。逆に会の口数が少なければ、入ってくる会費も少なく、当該は生活費を得るため、争議活動はそこそこにして働きに出かければならない。
 口数を増やすのは、争議団のオルグや他の運動の支援の頑張りにもよるが、バックについてる産別などの力にもよる。これは財務とは別の問題なのでここでは触れない。大事なのは、会費の徴収の仕方である。大抵の場合は、入会の時に何ヶ月分まとめてお金くれる事が多いが、それでも時間が経てば会費きれの時期がくる。なので、自分の場合は、だいたいボーナスの時期の一ヶ月くらい前に、会費納入のお願いをお手紙してた。じっとしてたのでは、会費は入って来ないのである。ところが、そうした事をしてない争議団もあったりする。それが今回、相談を受けた理由なのだ。
 まぁ、お願い出しただけでホイホイお金くれる様な、そんな甘っちょろい世界でない。争議団として、しっかり争議頑張らんといかんし、頑張ってる姿を知らせていかねばならない。それが出来ない人は、争議をやらない方が良い。争議をやってると色んな目に遭うが、それに耐えられない人はすべきでない。結局のところ、「支える会」の拡大は、当該の覚悟に比するもんだと思う。
 重要なのは、仮初にも労組に駆け込んできた人というのは、自分の身に加えられた非道に憤った人である。そういう人でも(例えばメンタルが病的に弱いなどの理由で)争議を諦めさせた方が良い場合がある。それをどうやって当該に納得させるか、それが難しいのだ。これが出来るのは、争議団上がりの人でないと出来ないと思う。兵隊の気持ちは、兵隊にしか分からないのだ。