roujin_kodokushi
(2017.11.02 erva)

 朝、猫垢を見て一番最初に目に飛び込んで来たのが、多頭飼い崩壊の現場の動画で、起き抜けから四門出遊みたいな気分になってしまった。正味の話し、猫に関しては、面白いのか可愛いのしか見たくないので、多頭飼い崩壊とか虐待とか大怪我とか大病とか死んだとか、そういうのはオミットしたい気分なのだが、フォロワーさんが増えた事もあって、どうしてもそういうのが流れてくる。それらもまた、猫を飼うという行動の一分野なのである。
 多頭飼い崩壊に関しては、前々からボケ老人がゴミ屋敷作るのに近いものを感じている。ボケちゃってるんだから、もう世の常識は通用しない。他迷惑も関係がない。自分さえ良かったらエエ、という世界である。物言わぬゴミと違って、動物は生き物であるから、適切な飼育がされなければ、その結果は悲惨なものになる。ゴミ屋敷のボケ老人なら、ゴミがいくら増えても困らないのであろうが、多頭飼い崩壊の場合は、多頭飼いしてる本人が手に余って保護団体に助けを求めてくる。要するに、無責任かつ他迷惑の極みである。と言っても、ボケてないまでも、どっかしら頭の線が抜けてるか切れてるかしてる様なのが当事者だったりするので、責任の問いようが無いというのが実際のところである。
 しかし、自分も齢半世紀を超え、そうしたボケ老人の事を笑ったり責めたり出来ない様になっている。「年寄り笑うな往く道じゃ」という訳だ。松屋の券売機で店内で牛丼を頼むのに難儀する様な体たらくである。自分だって、どっかで間違えばそうなってしまう可能性があるのだ。
 という訳で、多頭飼いが崩壊してしまう原因とか理由とかを、ざっくり調べてみた。その理由は一つや二つでは無いが、この記事の最後に出てきた引用を見る限り、「貧乏で、孤独で、高齢」という寂しい奴に有り勝ちな現象、という風に感じた。特に孤独というのは、大きなファクターなんだろうなと思う。猫であっても、沢山いれば寂しさを紛らわせるのかもしれない。人形やフィギアに囲まれて生きてるよりは、相手が生き物であるだけに、まだしもそっちの方がまともそうに見える。しかし、貧乏してるから去勢避妊手術の金は出ないし、歳くって体がいう事聞きにくいから世話や掃除も不十分、と言った具合なんだろう。
 若いうちには、孤独といのは燦然たる自由の輝きに隠されて意識もしないものだが、歳とると孤独といのは色んなものを飲み込む闇となる。それは、ゴミ屋敷や多頭飼い崩壊だけでなく、孤独死の問題にも行き着く原因なのだ。ここに、高齢化時代の、何か大きな問題の矢印がうっすら見えてくるのである。