shigoto_zaitaku_cat_man
 今の世の中、猫だの犬だののペットの里親募集が盛んなのだが、ふと「里子募集」と言うのは無いのか、と思った。例えば、こんな具合である。
 分かったのは、そう言うのは「無い」と言う事だった。つまり、ペットの譲渡は、譲り手から貰い手への一方通行だと言う事だ。
 自分にも経験があるのだが、昨今の「里親募集」と言うのは、非常に煩瑣で、しかも差別的である。老い先短い高齢者がダメなのは仕方ないとして、独身者はダメ、男性はダメ、飼育経験がないとダメ、そういった条件が多い。更には、定期的に連絡しろとか、会いに来るとか、そう言う煩い事を言われたりする。ぶっちゃけ、譲る気ないんかい、と思う。もっとも、虐待したり、気に入らんからと突き返してきたりする奴もいるから、おちおち気軽に譲れないと言った事情もあるから、それはそれで仕方ないにしても、やっぱり面倒が先に立って、里親募集に二の足を踏むきらいがある。
 そこで思い付いたのが、「里子募集」だ。自分みたいに、毎日ツイッターで猫の写真載せてたりする人は、ある意味、身元もハッキリしてる様なもんだし、貰い受けた後など、喜んで子猫の写真載せまくるだろうから、虐待とかそう言うのの心配もない。トイレの砂撒き散らすとか、鳴き声が可愛くないとかで突き返す様な事もしない。譲る方も安心できるんじゃなかろうか。
 もっとも、これが出来るのは、自分みたいにSNSやブログやってて情報発信してる人に限られる。猫飼った事のない人は、今飼ってる猫の写真などSNSに載せることは出来ないから、信用は格段に落ちる。言ってみれば、2匹目3匹目を飼いたい人にしか使えない手である。
 それでも、譲る人の心配と、貰う人のストレスが、部分的でも軽減されると言う意味では、有効なんじゃないかな、と思う。世の中は信用で成り立っている。その信用を、貰い手の側からアピールする、譲渡の流れを双方向にすると言うのは、悪い考えではないと思うのだが?