2020-08-02 09.55.03
 自分が子供の頃によく見ていた「あっちこっち丁稚」というコントバラエティで、山田スミ子扮する御寮さんが激怒してキレた時に登場する赤フンのおっさんが、自分が初めて見た、機械仕掛けの神とも言われるデウス・エクス・マキナーである。デウス・エクス・マキナーは、古代ギリシャ演劇の演出とされ、その後の様々な作品にも使われる手法であるけど、それはまったくの「作り事」でなくて、実際の生活にもちょいちょい出てきて、それが演劇に援用される様になったんではないか、と自分は思っている。
 さて、みりんの「トイレ以外でうんこする問題」である。結論から先にいうと、最近は目の前で、しかもテーブルの上で、気張ってコロンコロンとうんこする事がある。こないだなどは、テーブルの上で寝そべって、びっくりする様な量のウンコをブリブリブリ〜〜、とこいたのである。そこまで堂々とされると、頭に来るのを通り越して、もう笑ってしまう。なんかもう、おかしくてしょうがないのである。
 みりんがテーブルの上でウンコこく時には、パターンがある。嫁さんにキツイ口調で小言を言っていたり、別に文句でなくても自分の声が大きい時、二人の間に入ってうんこ気張るのである。なんというか、もう可笑しくて可笑しくて仕方なくて、小言も文句も中断。間に合えばトイレットペーパーをケツの下にしいて、ウンコするのを二人で見守っているのである。まこと、機械仕掛けの神なのだ。
 みりんも別にトイレでウンコするつもりがない訳でなくて、ウンコしたくなったら、砂箱で気張っているのだが、10歳にもなると気張る力が弱いのか、今までみたいにブリっとは出ないっぽい。これは人間も同じらしくて、70歳過ぎたオカンにこの話しをしたら、やっぱりなかなか出ないらしい。人間なら知恵も支えようもんだが、猫ではそうもいかず、この話しをしたら気の毒がっていた。おそらく、一応は砂箱で気張るが、そこでは出なくて、諦めて出たら出そうになって、その場で気張ってコロン、という感じらしい。ビチグソでは処置無しであるが、カチグソなので大目に見てやれと嫁はんにはいうのだが、ソファーや床にウンコが転がってると、やっぱり怒るのだ。気持ちは分かるが、糞詰まりになられたら病院代もかさむし、出ないよりマシだと自分は思っている。
 そのみりんが、夫婦がケンカしてると感じた時、使命感に駆られてるかどうかは分からないが、二人の目の前で、ブリブリとウンコをする訳である。その真剣な眼差し、頑張ってる姿、なのにやってる事はウンコ、というシュールかつギャップな光景が、やっぱりデウス・エクス・マキナーに自分は感じるのである。現に、ウンコ転がってたら怒ってる嫁はんも、この時だけは堪らず笑うのであるから、その役目は果たしている。
 ちなみに、自分が飼った歴代の猫で、10歳超えはこのみりんが初めてである。猫の10歳は人間の60歳に当たるそうである。見た目は昔とあまり変わらなくても、老齢なのだ。自分もあと10年したら、寝グソこく様になるかもしれない。