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 フサ猫かぼすは、前に住んでた賃貸マンションの近所を縄張りとしてたフサ猫の子である。野良なのでボロボロの毛皮だったが、明らかに貴種なのは見た目に分かった。ただ、白猫と縄張り争いをしてた関係か、眼光が鋭く、全く懐かない。「蝶野」と名前をつけて呼んでいた。その蝶野とハチワレ猫のタマの間に出来たのが、かぼすである。かぼすの他に、みかんとレモンという兄弟がいたが、そいつらはサバ猫であった。
 さて、かぼすであるが、そのフサフサ具合から、長い事、シベリア猫、つまりサイベリアンの雑種だと思っていた。毛長猫といえば、かなり昔に拾って実家に押し付けた野良ヒマラヤンのシロフサがいたが、あんな感じでもない。なので、まー、シベリア猫だと思ってたのである。シベリア猫という名の響きがカッコいいではないか。
 ところが、猫垢のTLに流れて来たフサ猫の写真を見てみると、かぼすにそっくりなのである。その猫はチンチラシルバーだという。そちらさんは正真正銘の血統書のお猫様だと思うのだが、これにかぼすが瓜二つなのだ。
 チンチラシルバーとはなんぞやと思って調べたら、ペルシャ猫の一種らしい。ペルシャ猫というと、鼻が低い(というかめりこんだ感じ)イメージだったのだが、その写真ではそうでもない。うちのかぼすも、どっちかというと鼻が高い方である(そっちの方がカッコいい)。
 まぁ、ぶっちゃけた話しをすると、シベリア猫であろうとペルシャ猫であろうと、蝶野が血統書をぶら下げて歩いてた訳でもないので、出自は特定のしようがない。さらには母猫のタマはド雑種であるから、かぼすも見た目が血統書っぽいド雑種に違いない。その意味で、シベリアであろうがペルシャであろうと、大した差はないのである。
 が、やっぱり世の中は見た目主義なところがあって、フサ猫が野良やってるというのは、不憫に見えるものである。先に書いたシロフサもそうだったし、かぼすもそうなのだが、野良させておけなくて拾ったのだ。ついでに言えば、買えばウン万円する猫を、タダで拾ったのだから得した気にもなる。
 なので、これまでサイベリアン拾ったと思って得した気になってたが、さらにチンチラシルバーも拾ったと思って、2倍得した気になっておこう。