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(2020年5月23日9時55分 日刊スポーツ)

 ウチにも昨日届いた。職場の方には届いていたので、物がどんなものか現物を知っていたが、改めて見て、率直なところ、「真剣さも行き過ぎると滑稽になる」と感じた。まぁ、マスクがないと国民が騒ぎ立て、それに政府が応じた結果である。その発端は国民の側にあるのだから、むしろ責めるというか自戒すべきは国民の側である。
 今回のコロナ禍に関するマスクの考え方は、これまでにもしばしば述べてきたので繰り返さないが、自分もこのマスクは使わないと思う。使わないものが送られてきたから、余計に無駄な血税の使い方に見えるのだが、そんなのは送る側だって分かっていたのだろうと思う。竹槍でB29が墜とせないのは、かつての軍人や政治家だって分かっていた。分かっていてやらせる必要があった、という訳だ。
 勝手な自分の想像だが、自分はアベノマスクは、中韓の転売屋に対する日本政府の断固たる姿勢なんだと思ってる。一応、法律は整備したみたいだが、それを警察力というハードパワーを行使するのでなく、マスクを配るというソフトなアピールで意思表示した訳だ。暴利を貪ろうとする輩に、国税を投じても鉄槌を食らわす。アベノマスクが配布され始めてから、転売屋のマスクの値段はどんどん値崩れを起こし、今や店頭にも通常価格でマスクが並びつつある。アベノマスクは、反転攻勢の象徴だった訳だ。
 マスクを作る、それを配布する、それだけでも人が動き、金が動く。一人一律10万円の給付金も国税から捻出されるのであるが、アベノマスク関連も国税である。その目的とするところは、国民経済を回すというところにある。その意味では、アベノマスクも全く無駄になったとは言い難い。仮に警察力を発動して転売屋を摘発するにしても、やはり金は掛かるのである。
 先の大戦の結果の様に、戦災で生産や輸送の設備が破壊された訳ではない。一過的な品不足が起こっても、増産体制を整える事は比較的容易である。その事を国民がよく理解しておれば、今回の滑稽な転売騒動は起こらなかったはずである。