人様のブログなので引用は差し控えるが、7枚のカードを使い潰してこの一年でモタードの腕前が急成長したとある大学生の話しが書いてあった。他人事ながら、顔が曇ってしまった。ブログの結びに「彼の精一杯の努力をみなさんも応援してあげてほしい」といった様な事が書いてあったが、もし、自分がその大学生の意見する立場だったら、叱りつけると思う。
 自分がクレジットカードの存在を知ったのは、20代のごく始めの頃。世は華やかなりしバブル景気の時代だった。自分だって月に30万だの45万だの稼げた時代である。にも関わらず、クレジットカードで買い物しまくって、ブラックリストに載っている奴がバイト仲間にいた。そいつの借金に深入りしたくなかったので詳しくは聞いてないが、最終的には仲違いしてた親に詫び入れして、借金の肩代わりをしてもらったと聞いたのが最後だった。小林源文の『オメガ7』の主人公も、カード破産する設定だったが、あの時代は、そういう人が結構いた様に思う。なので自分は長い間、クレジットカードを使う事に非常に抵抗感を持っていた。
 そんなこんなで、今時、そんなアホな事する奴はいないだろうと思ってたら、いるのでちょっと驚いたのだ。このブログの主は、「若い時間はあとから買えない」と書いている。確かにそうである。思い出はプライスレスかもしれない。しかし、後々に重々しくのし掛かる借金の重圧に縛られた人生が残る事を、どう考えているのか。良き思い出というのは、1円の利息にも値しないのである。
 自分もこれまでバイクの趣味には結構な金をかけて、みる人が見たら「アホか」と言われるとは思うが、借金でその金を賄う考えだけはなかった。かつかつであっても幸いに資金が動員できたから、というものあるが、もし金がなかったら、やりたいカスタムも欲しいバイクも、辛抱しただろう。仮にその時「ケチ臭いなぁ」と思われても、あとで支払いが滞って迷惑かけたり、自分がしんどい思いする事を思えば、当てのない金で遊ぶ気にはならない。それが出物であっても、自分には縁のなかったものとして諦める。若い時もへったくれもない。それが自分の力の限度である。