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 自分は今、職場で財務の仕事をやらされている。財務の資格も経験もなく、その仕事を希望して今の職場に入った訳でもないのだが、前の奴が去年、いきなり辞めたので、その後釜に据えられたのだ。他にやれる人数もなく、断るには自分も辞める他方法がなかったので、まだ辞める訳にはいかないから、結局引き受けた。以来、出来る限り仕事を覚える様に心がけつつも、何かの度に五里霧中で右往左往させられている。
 財務の仕事をしてて一番大事に感じるのは、とにかく正確性という事だ。入ってきたお金、出て行ったお金、それらを日付、金額、摘要、勘定項目、全て間違いなく記載していく。これが財務の仕事の第一歩なのである。あとでやったらええわとか、そんなのは通用しない。出勤した時は必ず、なんらかの入出金があった時は、記載する。まとめてやろうとすると、忘れたり漏れたり、そういう事故が起こって、あとでえらい目に遭うのである。
 さて、昨日に引き続き、嫁さんの家計簿の話しなのだが、とにかく記載漏れ、記載間違いが多い。狂った帳簿を再計算して整えても、後からあれはー、というのが頻々と出てくる。その度に計算する。つじつま合わせをする。それを説明する。すると、それはー、と来る。いい加減頭に来る。怒られてる方は何で怒られてるか分からない。原因は、ちゃんと帳簿を付けてないからなのだ。
 財務の仕事をしてる人なら分かると思うが、どんなに正確に記帳してても、予算編成の都合で後で勘定項目を変更する、つまり解釈するということはままある。個人の家計簿においても、どうしても不明金が出る、使途が分からないものがでる、繰越し額が合わない、等々の不備が出る。それをうまい具合に、現金残高や口座残高にあわせて帳簿の方を弄るという事がある。正確性の高い帳簿で、それ付けてる人もしっかりしてれば、操作は比較的楽なのだが、「おうちを聞いてもわからない、名前を聞いてもわからない」といったのが相手だと、いくら精査してくれと頼まれても、お手上げである。
 そんなこんなで二夜に渡ってガミガミ言ってたのだが、他の家ではこうした話しはどうなってるのだろう。自分は財務の仕事をするはるか以前から、1円単位まで残高と帳簿を合わせる様にしてたのだが、他のところでは総排出膣的などんぶり勘定が主流なのだろうか。何となくお金が余ったー、何となくお金が足りんー、といった感じなのだろうか。もしかしたら、自分が細かすぎるのだろうか。誠に残念ながら、有り余る金がある訳でもなく、限られたリソースを有効活用するために、自分の金の動きや流れは、1円単位まで把握しないと気が済まないのだが、それは自分くらいなもんなんろうか。だとすると、嫁さんからこの二夜で相当恨まれた事になる。「クソたにし、死ね」くらいに思われてるかもしれん。