family_syunyu
(共同通信社 2020/4/20 23:07)

 今しがたまで、嫁さんの家計簿のチェックをしていた。というのも、「赤字が3万もある」と言い出したので、それは大変と精査する事にしたのだ。実は嫁はんは前にも「足りない分を自分のお金から持ち出ししている」と言い出して、精査してみたら足りないどこか黒字だった、という事件があった。今日のは、入ったお金も出たお金も記載漏れが多く、動かしたお金の出どこが分からんとか、そんなこんなで結局1000円ほど足りず、こっちから融通しなければならなかった。ようするに、自分の金の動きをちゃんと把握してないのである。なので


 こういう風に感じるのも無理ない一日であった。

 それはさておき、世帯主が右代表で一括申請というニュースには、まず「え?」という疑問というか疑念を感じた。世帯主が家族の分を総取り?という風に感じたからだ。案の定、反対する人が多い様である。その多くの人が、家族間の不和を理由に挙げていた。なるほど、夫婦間や親子間で関係がよくない人にとっては、自分の給付金であってもそれをくれというのは、苦痛な事であろう。素直に渡してくれる世帯主なら良いが、嫌味言ったり、渡さなかったり、そういう事だってあるだろう。上のツイートを嫁さんに言ったら、「え〜〜〜!!」と言ってたくらいである。立場が逆なら、自分も「え〜〜〜!!」というであろう。
 世帯主に代表して渡す、という発想は、実に家父長的な発想なのであるが、どうしてその様な発想なったのか。批判よりも考察をしてみたい。まずは、申請も出来ない、10万円の価値も分からん様な、年端もいかない子供や自分が誰だか分からん様になった様な年寄りの場合は、誰かがしてやらん事にはどうしようもない。しかし、それ以外の人、金額の価値も申請するための読み書きの出来る人の場合、別に世帯主が代表して申請せんでも、各自でやれるはずである。となれば、世帯主以上の数の申請数が役所に押し寄せる事にあるが、当然、作業は煩雑になる。その煩雑さを嫌ったのではないだろうか。
 次に使い道である。世帯主にまとめて渡せば、家族の事を考えてまとまったお金を有効に活用してくれる、これはまずは理想であろうが、国としては給付したお金が使われて市場に出回る事で経済を回す目的があるはずである。なので使い道がゲームだろうが課金だろうが車やバイクといった趣味のものであろうが、それを生産し、販売してる人がいる以上、経済を回す事には違いがないはずである。金に貴賎がないように、使い道にも貴賎がないのだ。
 ギャンブルに使ったり、なんか悪いのに巻き上げらたり、まぁ、そうした話しもあるだろうと思う。しかし、1億2000万国民の全員の使い道を品行方正にするのなど土台無理な事である。そんな事よりも、不平等感の方が個人的にも社会的にも問題である。一律10万円給付すると決めた以上は、国民一人一人に10万円行き渡る様にするのが政治というものではなかろうか。そこから先の事は、個人なり家族なりの問題なのである。
 話しはちょっと横道にずれるが、悪い関係であっても、普段は無視したり意識しないでやり過ごす事は出来ても、今回の話しの様に、どうしても逃げられない状況というのも生じるものである。普段から良好な関係を保つ必要や努力は、こうした時のためにあるのだと思う。まぁ、相手によりけりだが。