2019-08-25 14.47.17
 嫁さんの実家が盛岡という事で急に縁が近くなった、出光イーハトーブトライアル。今回、嫁さんの帰省の日程に組み込んで、2日目を観戦してきた。参加者はセクションからセクションを繋ぐリエゾン区間も走るのであるが、観戦者はセクションの間は一般道を走って移動する事になる。なので、イーハトーブトライアルの魅力の全てを見て来た訳ではないが、雰囲気に触れる事は出来て、意義深い観戦となった。

 まず、率直な感想から言うと、2day走る人は、クラシッククラスは言うに及ばず、ヒームカクラスでも曲芸レベルの腕前の人達が出てるんだと思っていたのだが、意外とそうではなくて、結構失敗してる人も多かった。むしろ、それがとても親近感持てた。自分とは全く縁遠い世界と思っていたのが、案外そうでもない様である。これがモトクロスなら、「もっと練習しないと」とか「根性が足りん」なんて言われそうな感じなのだが、そんな事は全然なくて、みなさん自分のレベルに合わせてセクションを楽しんでる感じである。

 自分が注目したのは、トライアル車というのは、いわゆるトライアルセクションを攻略するバイクというイメージが強かったのであるが、このイーハトーブトライアルでは、むしろリエゾン区間の方が長い。聞いた話では、往復300km強走るらしい。これはトラ車で走る距離というよりも、トレール車で走る距離である。無論、舗装路だけでなく、山道や草原、その他、普段走れない岩手県の自然満載な所を走るのであるが、トライアルというよりやっぱりトレールなんではないか、という印象を受けた。使っているバイクがトライアル車であるから、トレールトライアルの逆、トライアルトレールである。

2019-08-25 14.24.41

 帰る道すがら嫁さんと話ししてたのは、トラ車をトレール的に使うのがアリならば、自分達にとってトラ車を選択するというのは、アリなんじゃないか、という事。今あるXR230“パンツァーファウスト号”は、自分にとっては旧式化しどんなレースに使うにしても役不足になっている。嫁さんの方はというと、XR230は重たくて転けたら最後、起こすのが難儀で、それがもっぱらの原因で敬遠してるらしい。となれば、軽いバイクに変えたら良いのであるが、嫁さんは人と競争するエンデューロにはあまり興味ないらしくて、自分の地所の山を走りたいだけと言う。つまり、トレール車やエンデュランサーにはあまり興味ないらしい。ついでに言うと、そんな小さいバイク買っても、自分にはやはりあまり使い道がなく、嫁さんの為だけにバイク買うのも何だかなー、という感じである。
 そこでトライアル車という訳だ。まずトラ車なら軽さという点ではXR230と比較にならない。足つき(トラ車で足つきもあったもんじゃないが)も言うに及ばずである。そしてトラ車であるから、自分も使おうと思えば使えるし、CRF450RXとのキャラも被らない。糞真面目にトライアルやるかどうかはともかく(実際にはそんな出来ないと思う)、XR230に比べればやり易いんじゃないかと思う。実のところ、トレールトライアル用として買ったXR230だったが、あれでトライアルやるというのは、ぶっちゃけ無理だった。トレールトライアルは、すでにトライアルやってる人か、よっぽどトレール車が好きな人でないと、やれないんじゃないかと思っていたのである。
 そして今回のイーハトーブトライアル観戦である。トラ車にナンバー取って公道仕様に改装し、中にはシートまでつけて長時間走行に対応するなどして、トレールチックに使ってるトラ車を見て、「これなら別にトライアル場だけでなく、エンデューロコースでトラ車使っても良いだろうし、そうなれば使う範囲は広がるんじゃなかろうか」と思うに至った。

 とは言え、トラ車も買うとなれば、新車はもとより中古でも大概いい値段するし、もっぱら用事のあるのは嫁さんの方(であるはず)だから、よほど欲しいという事でないと、なかなか手が出ない。なのでまぁ、実際に動くかどうかは、今後の成り行き次第である。

2019-08-25 15.04.08