D7x7I1AUwAAW1_j
 アウトドアにおける椅子の役割というのは殊の外、大きいものがある。それは楽出来るかどうか、その一点に掛かっている。そもそも、自動車で移動出来なかった時は、椅子を持参するというのは無理な事で、地べたに座るか、適当な椅子なり段なりに座るしかなく、これでは十分楽する事は出来ない。サバゲー時代の初期の頃にこれは顕著であった。自動車で移動できる様になり、アウトドア用の椅子を持って行ける様になってからは、相当に楽出来る様になったものである。
 オフロード時代でも、トランポを運用する事になってからは、当初から折り畳みの椅子を常備していた。しかも自分の分だけでなく、二人分搭載している。もっとも、椅子を格納している場所が、運転席の裏の棚で、取り出すのがちょっと面倒な事もあって、出さずに踏み台(バイクの積み降ろしの際に使うビール瓶ケース)に座ってたりする事もある。何れにしても、椅子があると楽な事には変わりない。
 さて、長い事、コールマンのアームチェアというのを使ってきたのだが、これは安くて折り畳みも楽で、比較的コンパクトで良いのであるが、背もたれが倒れない構造である。しかし、楽をするとさらに楽をしたくなるもので、背もたれが倒れたら良いのにな、と前々から思っていた。そんな折、イージーリフトチェアを使ってる人がいて、これだ!と感じた。背もたれが倒れるだけでなく、足置きも起き上がってきて、横になれるタイプの椅子である。
 このイージーリフトチェアにはSTというのと、そうでないのがあるのだが、違いは前者が6.7kgあるのに対して後者は4.8kgと軽い。恐らく使っている素材が上等なのであろう。その代わり値段がSTより2000円ほど高い。機能としては差がなく、トランポで運ぶ事を考えたら、少々重くても安い方がいいに決まっているので、STの方を注文した。
 届いたブツを早速使ってみたのだが、もう、めちゃくちゃ楽である。最近、バイク乗るより、くっちゃべってる方が多いのだが、これは余計そうなりそうである。耐荷重は80kgまでとの事だが、コールマンだけに早々簡単にはヘタらないだろう。類似の安物もあったのだが、そういうのは大体根性なしで直ぐに壊れるので、名の通ったメーカーのを買っておいて正解だと思う。
 問題があるとしたら、収納サイズがこれまでのアームチェアは14×14×87cmだったのが、今度のは24×20×101cmで、これまで格納していた運転席の裏の棚には入らなそうな事。まぁ、入らなければ荷室にボーンと入れるしかない。どっちみち、その方が取り出しやすくて使うに楽であろうから、きっとそうすると思う。