岡田栄悟
 NPO法人「大雪りばぁねっと。」元代表。2014年2月4日、業務上横領容疑で逮捕、懲役6年の実刑判決を受け服役中。

 この男の事を知ったのは、つい最近の事で、それまで全然知らなかった。のであるが、知った時は嫌な気分になった。というのも、見た目が自分によく似てるし、嗜好も似てるし、なんか自分を客観視してるみたいで嫌だった。違いがあるとしたら、自分は奴ほど悪党ではない、というところである。
 ある部分で能力や知識のある男だったのは間違いない。アホではあんな事は出来ないし、人望がなければ人は付いてこない。問題なのは、自分のやりたい事に公金を使った事だが、そのやり方にしてもずる賢い。まぁ、その点は色んな人が既に論じている。自分が感じたのは、過剰な装備を購入しようとしたその思考の方である。
 軍用ボートから幹部用の制服まで、批判されまくっている過剰装備であるが、おそらく岡田本人は大真面目にその必要性を感じ、その理屈をこね、自分の欲求と求められている仕事の必要性を頭の中で合致させ様としてたに違いない。反対する者は徹底的に攻撃して排除し、付き従う者にはおこぼれを与え、行政からチェックされない事を良い事に好き放題やって、半年で年間予算を消費した。おそらく、岡田本人はやりきった感で満足したのでないだろうか。そして、それ以上、金が引っ張れないのが分かっていたので、従業金を解雇して団体も潰すに任したのだろう。
 ここでふと思うのは、もうちょっと上手に遣り繰りして、私腹を肥す方向に動いても良さそうなものなのに、軍隊ごっこをやる方にどんどん金使った事である。智恵が回る部分がありがながら、幼稚くさい。この辺り、趣味に生きる系の人間なんだろうなと思う。組織を軍隊チックにして、自分が部隊長として崇められたいなら、それはそれでも構わないと思う(実際、自分も“隊長”だったし)。もうちょっと健全な運営をして、人から感謝される方向に頑張る事でも、それが実現できただろうに、と思う。
 自分はこいつに比べたら、悪知恵がそれほど働かないし、行政に打って出るほどの度胸もない。だから、大した事は悪事であれ良事であれ出来ないでいるが、似た様な方向性を感じるだけに残念に思うし、近親憎悪的な気持ち悪さも感じるのである。