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 夫婦のどちらかが50歳だと、夫婦割で二人で2200円で映画が観れると言う。だから「早く50歳になってくださいヨォ〜」と言う不躾な嫁さんが観たがったのがこの映画。木城ゆきとの『銃夢』が原作のハリウッド映画なのだが、自分がまず感じたのは、随分と古い作品が映画化されたなぁ、と言う事。まぁ、古い作品が実写化される事は珍しく無いのだが、『銃夢』って、それが連載されてた当時としても、結構マイナーな印象だったので、「どしてまた?」と言うのが率直な気持ちだった。ついでに言うと、顔は女の子なのに首から下が機械と言うのがあまり好きになれず、掲載誌でチラっと見かけただけで、原作は全然読んでない。だから、純粋に映画の感想である。
 天界にセレブが住んでて下界のスラムに貧乏タレが住んでる、と言う世界観は、「エリジウム」なんかでも描かれているのだが、この作品では上の世界(この作品では空中都市ザレム)を希求するほど、それほど下界が嫌な感じには描かれていない。確かに弱肉強食の世界ではあるのだろうけど、それはそれでいいんじゃ無い?と言う感じに見える。現実の世界でも、南アフリカとか南米とかの貧富の激しい国にある世界観、都市感みたいな、それでもみんな生きている的な感じに見えて、そこまでザレム行きを希求するのは、なんか不自然な様な感じがした。ちなみに、原作読んだ嫁さん曰く、原作ではその辺りがちゃんと描かれてているらしい。
 モーターボールの場面は、スーパークロスやスーパーエンデューロ好きなアメリカっぽい感じが描かれてて、とても楽しめた。主人公のアリータが、初めて見たモーターボール(の遊び)に直感的に興味を持ち、飛び入りで参加してボコられても逆に発奮して、天性の才能でやり返し、最終的にはモーターボールのスター選手になるのは、現実にもモトクロスや格闘技に入っていく女の子がいる事からも、むしろ「こうやって入っていくんだろうな」と現実感のある印象を持った。ちなみに、アリータをゴミ捨て場から拾ってきて再生し、実質父親代わりになるイドが、アリータが初めてモーターボールの試合に出る時に「ヘルメットはつけろ、URMの技術は壊れたら直せない」と言うシーンは、とても親身に感じた。
 総じて楽しめる映画ではあったが、まぁ普通。脚本の問題なのかな、惹き込まれるものが少ない感じがした。3部作の1作目らしいが、2作目は作られるのかな。