トランポを洗おうと、マンションの脇道に横付けした時の事なんだ。裏のどっかの学校だか会社の寮から荷物抱えた女の子が出て来た。この寮には、可愛い子がイッパイ住んでるんだが、オレなんか見向きもされないんで、横目で舐め回す様な視線を送るのが日課である(w)
 ところが、今日はオレの方に来て「すみません〜」という。何だ?と思った。すると、「私、今日でここ引っ越すんですけど」という。引っ越しのトラックくるから、トランポどかせと言われるのかと思った。ところが、予想しない話しの展開に。「このお米、貰ってもらえませんか?どこに配ろうかと困ってて」という。
 この米不足で世間が買い占めで走り回ってるご時世に、人様に米くれてやるとは、殊勝というより、世間知らずなんじゃなかろうか。というか、同じ寮の奴にやればいいのに。なんて事を思うはずもなく、「あ〜そうw、なんか悪いねぇ、じゃぁ貰っておくよ。新しいとこでも頑張ってねw」と5キロの米2袋も頂戴した。しかも、買い置きの水も。
 今日で引っ越しらしいので、もう会う事はないと思うけど、新しく住む所でも、立派に頑張ってもらいたいものだ。
 ちなみに、その子は狐というより、ミーアキャットであった。どちらにせよ、こんな話し、初めての体験である。