足の裏が乾燥するのかどうか知らないが、分厚いはずの皮がある日何かの拍子に「パキッ」と割れて、歩くたびにそこがヒリヒリと痛い。一カ所だけならまだしも、二カ所も三カ所もとなってくると、片足をビッコひいてしまう(幸い、右足だけの症状らしいのだ)。一カ所が直ったかなぁ、と思ったら、また次のところが裂けるのだから、上手い具合になっている。とにかく、腫れぼったく痛いのである。まだ、靴を履いている時は、楽な方である。靴の中が体温と発汗でムレムレになっていて、従ってゴツイ足の裏の皮も柔らかくなっているから、裂け目がそうは痛まないのだ。痛いのは、家に帰って素足になってからである。しばらくすると、カピカピに乾燥してきて、裂け目の部分だけがクローズアップされてくる。そして歩こうとして足を地面につけると、「ズキン」ときて思わず飛び上がってしまう。それでも歩かない訳にいかないから、ビッコを引き引き歩くのだが、引き戸のレールや扶持がおしょんしょんした後に蹴上げた「トイレに流せる(実は流すと詰まる)紙の砂」の粒などを、うっかりまともに裂け目のところで踏んだ時には、思わず絶叫しそうになる程痛い。一度、切った足の爪が裂け目に刺さって、本当に絶叫した事があるくらいだ。別に狙った訳でもないのに、こういう時だけは痛いところに痛い事が起こるものである。つくづく足に目があればいいのに、と思う。取り敢えず、何もしないで治ると思うほど非科学的な思想は持ってないので、傷口にクロマイーP(抗生物質軟膏)を擦り込んでいるいるが、何分足の裏の事とて、イヤでも地面に付くし、その地面はどんなに気張っても不潔である事には違いがないので、なかなか治らない。治っても、また次に裂け目が出来るのであるから、どうにも処置なしなのである。そういえば、TVのCMで「乾燥肌のあなたに、尿素20%入りの・・」何とかという化粧品だかクリームだかの宣伝をしていたが、それは足の裏にも効くのであろうか?