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 昨日のゲルネンオフで出た話しで、「ウルトラライトとかもてはやしてるけど、ありゃアメリカのホームレスの話しだわな」というのがあった。そのウルトラライトハイキングの元祖となったエマ婆ちゃんの装備を見ると、そこらにありそうな物か廃品か軍の放出品である。日本では軍の放出品を使うのは一部のミリオタ(自分みたいな人種)なのだが、アメリカ辺りでは「私、貧乏人です」と言っている様なものらしい。まぁ、貧乏が悪い訳ではないのだが。
 ただ、最近のウルトラライトの方向性ってのは、その元祖からすれば、ちょっと違うんじゃね?的なところがあると思う。最新の技術を駆使して高級な素材を使えば、そりゃ小型にも軽量にもなろうというもの。例えば、今回使ったゲルネンは、25gのパックが8個で252gにキャンティーンカップスタンドが49g、合計301g。対してプリムスP-153は123g、カートリッジのPG-110は212gで合計335g。その差はわずかに34g、多少の差でしかない。しかし値段はというと、ゲルネン298円+キャンティーンカップスタンド600円=898円、P-153は大体7500円+PG-110が400円=7900円という具合に、価格差がめっさ違うのである。おそらく、エマ婆ちゃんはP-153を買えないか、買わないんじゃないかと思う。
 値段の差は性能の差である、というのは自分の持論であるし、もし金があるなら高いのを買っておいて間違いが無い。しかし、高いのでなければ物事が出来ないというのは、見当違いであると思う。ガスストーブがここまで軽量小型になった時代にあって、もはやアルコール系のストーブや燃料が軽量小型といった面で、必ずしも絶対的有利さを持ってないにも関わらず、コケネンオフとかゲルネンオフとかやってるのは、むしろ調達価格のウルトラライトの方面を考えているからではないか、という気がしてきた。
 P-153でもゲルネンやコケネンやアルストでも、湯沸かしたり飯炊いたりは普通に出来る。違いは早く沸かせるかとか火力の調整が効くかの違いでしかない。高山とか極地では値段のしょぼいストーブではダメかもしれないが、一泊そこらのキャンプだったら缶入り固形燃料でも十分なのだ。