出発前なので余りくどくどと打てないが、またもやネコの奴にビッチーでカーペットを汚された。今度はオレの見ている前である。膝の上から飛び降りて、ネコ缶をムシャムシャし、大抵その後は砂箱に向かうのだが、予想通り、ネコの奴は砂箱に向かった。ところが、観察していると、ケツはまだ箱の外に出てるのに、何かキバリ始めたのである。オォー、ジーザス!! 咄嗟にケツを箱の中に押し込んだ時には、おしょんしょんが少し箱の縁にこぼれていた。危機一髪である。しかし、安心するのは早かった。ここ3ヶ月ほどビチビチ続きの扶持であるが、いよいよ状況は切迫しているのか、おしょんしょんが終わり切る前に、早くもビッチーが漏れているのである。普通、おしょんしょんとうんうんは別個にするのだが、下が緩むともはやそんな形式には構ってられない様である。それは良いのだが(外にビッチーが漏れない限り、どんな風に用足ししようと、勝手である)、堪えきれずにも漏らしている割には、それでもうんうんは分けて出さなければ気が済まないらしく、漏れてるビッチーを一旦止めて、体位を換えてもう一度座り直そうとする。だが! 一旦漏れたものは止めようがないらしく、座る前からビッチーが噴出したのである。ライブでそれを見さされたオレの絶望感や如何に!! 腹立つやら情けないやら、それでもそのままケツを全開にされたのでは、今日は定例会どころではなくなってしまうから、秒速5メーターの猛ダッシュでネコに飛びかかり、ケツを砂箱の中に押し込んだ。ネコの奴は大層迷惑そうだったが、その千倍迷惑なオレは、そんな事に構ってられなかった。
 どうにも腹が納まらない。昨日の今日だけに、怒り千倍である。おちおち家を空ける事も出来ない。いよいよもって江戸川競艇場の駐車場に捨てに行こうかと思ったが、トータルで20万近く病院代の掛かったネコであるし、1年半も生活を共にすると、なかなか踏ん切りがつかないものである。一旦は追い出したものの、気を取り直して探しに出掛けた。こういう時に、扶持の奴がいるのは、近所のネコ好きのおばはんがエサを置いている同栄信金の横道である。案の定、ネコはそこで野良猫の食べ残しを漁っていたのだが、そのエサというのが、米のメシにネコ缶を混ぜた奴だった。これでは下痢が直らない訳である。アホの扶持は、オレが出す給与に飽きてよくここに漁りに来るらしいが、コイツは米のメシを食わせると、必ずビチビチになるのだ。誠に腹立たしい事だが、そろそろまた病院に連れて行かねばなるまい。