かぼすがウチの子になって一週間が過ぎた。来た当初から野良してたのを忘れたんじゃないか、と思えるほどの家猫っぷりであったが、今や完全のウチの子である。懸念していた先住猫のみりんとの仲もとても良くなった。というか、みりんの世話焼きぶりには、少々驚いている。というのは、かぼすはウチに来た時は、耳の中が垢で汚れていたのだが、みりんが始終舐めているので、気が付いたらすっかりキレイになってしまっていた。みりんも生後3ヵ月は親兄弟と一緒に過ごした経験があるので、かなり社会性の高い猫であるとは思うが、その記憶がどっかに残っているのだろうか。あるいは、自分の仲間と認めた猫には、そうする様にDNAかどっかに命令が入力されているのかしらん。
 何にしても仲良き事は何とかなのであるが、仲良すぎてよくケンカごっこをやっている。ごっことは言うが、かぼすの叫び声だけ聞いていれば、かなりみりんがやっつけている様に見える。しかし、よく観察してみると、それほど強烈に噛んでいる様ではなさそうだ。パンチもキックも、あまり爪を出している様には見えない。むしろ、かぼすの方が手加減なしで噛みついたり、爪立てたりしてる様である。かぼすの牙(前歯はまだ生えてないw)や爪は、物が小さいだけに針みたいで結構痛いのだ。牙の方は甘噛みするのであまり痛くないが、爪の方は結構痛い。だから、爪が刺さった時は、みりんの方が飛び退いてるくらいなのである。
 それでも体格やパワーはみりんの方が圧倒しているから、耐えきれなくなるとかぼすは逃げ出して、みりんが入り込めない狭い隙間に逃げ込む。すると、みりんが甘い声出して探しに行き、出てくるまでそこで待っていたりするのである。かぼすの方も、ほとぼりが冷めたら出て来て、みりんの側で伸びて寝たりする。何だかんだで仲良しなのだ。