名称未設定-1

 去年の秋にかぼすを拾って、かれこれ半年が過ぎた。来た時はまだまだ子猫だったけど、今や体重3kgの立派な成猫である。産みの親のタマよりも立派な身体なのは、食べ物と寝床が保証されているからだろう。
 多頭飼いをする上で一番気懸かりだったのは、先住のみりんがかぼすを受け容れるかどうかだったが、もともと猫としての社会性が豊かで、優しい性格をしてるみりんは、直ぐに慣れて自分の妹の様に可愛がっている。かぼすもみりんを兄か親みたいに慕ってるから、万事上首尾である。子供っぽかったみりんが、一気に大人びてしまったのは残念だが、まぁ、年下の手前、子供っぽくは出来ないんだろうな。
 面白いなーと思うのは、みりんを可愛がっていると、かぼすが必ずやって来る事。みりんは先住だし、お兄ちゃんなので、名前呼ぶのも頭撫でるのも、まずはみりんを一番にやるのだが、そうするとかぼすが「自分も撫でて〜」と飛んでくるのである。逆に、かぼすを先に撫でてると、みりんはじっとして寄ってこない。拗ねてるって訳でもないのだろうが、自分からは進んでやって来ないのである。何か意地でもあるんだろうか?
 食事に関しては全く差をつけず、好きな時に好きな様に食べれる様にしてるのだが、生まれてこの方、エサに困った事のないみりんは、オレが食事の準備をしてても知らん顔をしてるのだが、かぼすは直ぐにテーブルを覗き込んだり、上がってきたりする。しかも、人間の食い物でも興味を示す。かぼすは野良時代は一番身体が小さくて、他の兄弟に押しのけられてエサになかなかありつけなかったらしく、食い物にはかなり執着がある。シベリア猫の後裔なのに、育ちが悪いという訳だ。
 そんな訳で、性格も体格も毛並みも違う2匹を飼うと、何かと変化に富んでて楽しい。