名称未設定-1

 タマの最後の子たちであるが、最近、シロ以外は全部、トランポの駐車場の近くのボロアパートの方に集合して暮らしている様である。そして、シロだけがウチのマンションを拠点にする様になった。その訳はこうだ。
 こないだの夜、仕事から帰ってくると、野良猫数匹がウチのマンションと隣の床屋のソバのゴミ捨て場を走り回っていた。よく見ると、小さい白猫が他の大柄な猫を追い回しているのである。その猫の中には、明かにシロの父親らしいデカイ白猫も混じっていた。つまり、シロがこの近辺を自分の縄張りとして、他の猫を追い回していたのである。生後5ヵ月くらいで、随分たくましい話しである。おそらくこの調子で、他の兄妹やタマの従姉妹のハナとその子らも駆逐したんじゃないだろうか。
 その様な訳で、シロだけが残ったのであるが、そのシロは昼間は隣の床屋に忍び込んで暖を取り(床屋のおっさん黙認)、夜はオレのスクーターのシートの上で丸くなっているらしい。スクーターのシートは座り心地がいいのか暖かいのか知らないが、よく猫が座ってたりするものである。しかし、ここんとこ風があって寒い夜である。吹きさらしのスクーターの上では、やっぱり寒いと思う。そこで近所の駄菓子屋から適当な段ボール箱を貰ってきて、ボロになったバスタオルを敷いて、階段の下にしつらえてやった。
 最初はなかなか警戒して、入れても直ぐに出て来たのであるが、大きさは丁度猫が好みそうなサイズだし、箱の中は風もあまり吹き込まない。直ぐに気に入った様で、夜はその中で暮らすようになった。出来る事なら、可愛がってくれる飼い主を見つけてやりたいところだが、当面はこれでしのぐしかあるまい。