■「僕たちは間違っていたんだ」
(東福寺保雄《モトクロスな毎日》2019-02-10 01:05:05)

 サッカーというと、自分も小学6年の時に、親からいきなり「今度の日曜日からサッカー少年団行くんやで」と言われて、小学校卒業するまでやらされたのであるが、それはたまたま親父が中学生の時にサッカーやってたのと、小学校にサッカー少年団があったのと、サッカーはユニフォームと靴があれば出来るので金が掛からん買ったからだったのだと推測している。どうしていきなり小学校6年になってやらせたのか、それは今だに理由が分からない。進んで運動したがらない自分には、結構苦行であった。
 その頃、サッカーというと、弩マイナースポーツだった。昔からW杯とかあったのに、とにかくマイナーで、たまにテレビで放送してても、日曜日の午後3時みたいな、誰も見てなさそうな時間帯だった。自分らが子供の頃のメジャーなスポーツは、プロ野球とプロレスだったのだ。そのサッカーが、Jリーグなんてのを立ち上げた時は、「そんなもん、誰が見るんや」と思ったくらいである。バイト先で組みになったもう一人が、「Jリーグのオープニング見たいから休憩時間変わってくれ」と言ってきた時は、喜んで変わってやったくらいである。それが今や、野球をしのぐ人気スポーツになった。

 野球というのはそれこそ人気があったから、小学校の休み時間や放課後にもみんな集まってやってたが、実をいうとあまり良い思い出がない。そもそも運動神経が悪いのであるから、当然野球だって下手なのであるが、そこは小学生である。上手いやつが下手なやつをボロクソに言うのである。当然面白くないからやらなくなる。そんな訳で、今でも野球は好きでないし、見もしない。
 ところがサッカー少年団では、そうした思い出がない。おそらく大人のコーチがその辺りはちゃんと仕切ってたんだろうと思う。苦行なりにも楽しい思い出しかない。だから今でもサッカーは見る。W杯など国威を感じるくらいである。

 さて、長じてどういう経緯か、オフロードバイクのレースをやる様になって、一時、モトクロスもやろうとしてたのであるが、はっきり言ってあまり良い思いがない。まさに、上手なやつが下手くそをこき下ろす様な世界だったからだ。良い人も居たのであろうが、たまたま自分の周りにその手合いが居合わせた。バイク乗るのは楽しい、モトクロス走るのも楽しい、でも人付き合いが嫌で遠のいた感じである。上達しない自分、上達するために血のにじむ努力をしなかった自分が悪い、という事なのであろうが、遠のいた足は再びそっちの方には向かない。
 翻って、昨今人気のハードエンデューロである。これまでにも何度も述べてきたが、あのオールアラウンドにウエルカムな雰囲気が、ライダーをどんどん寄せ付けている。そもそも全体の一割くらいしか完走しない、とかいう冗談みたいなレースであるからか、「出来なくて当然」といった緩い雰囲気が良いのだと思う。自分みたいな鈍臭いやつが、性懲りも無くまた行こうかと思うんだから、そうなのだろう。また、よくしたもんで、自分みたいな鈍臭いやつでも参加できる大会を用意したりするバイタリティーもあるから、なおのことである。
 日本人というのは、スポ根が好きな国民性であるが、モトクロスはまさに70年代くらいまでのスポ根精神で21世紀をまたいでしまった。しかし、日本人はしらけ世代から新人類を経て、カーニバルな風習を好む様になってきた。明るい街灯や甘い蜜に虫が集まる様に、楽しそうなところには人が集まるものである。