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 昨日、センタジーとキックが終わったあと、8月末に預けたCRF250R“モルゲンシュテルン号”のオーバーホール及び改装が終わったというので、引き取りに行く事になった。で、積んであるXR230を固定しようと、トランポのアオリを開けて、中に入ろうとしたら、いきなり頭の右側に鋭い痛みと鈍痛を感じた。感じたどころではない、猛烈に痛い。思わず2〜3歩よろめいて、呻きながら地面にへたり込んだ。すると、ぶつけたところを押さえた手がヌルヌルし始め、指の間を通って、頭の髪の生え際からポタポタポターと血が滴り落ちて来た。まさか、頭ぶつけて割ってしまうとは思わなかったので、ビックリした。ビックリはしたが、そのままでは具合悪いと感じ、積んであるタオルを頭に押さえつけて止血した。
 状況を判断するに、アオリが上に上がると踏んだ時間以上に、アオリが上がるのに時間がかかり、いつも通りのタイミングで入ろうとしてぶつけたらしい。別に慌ててた訳じゃないのだが、ともかく上に上がろうとするアオリの端っこ(幸か不幸か、角が丸くなってる部分だった。尖ってたらヤバかった)と、上体を屈めつつ前に進んだ自分の頭がヒットしたのである。普通にぶつけても痛い部位である。しかも、切れて血が出るくらいだから、相当な衝撃だった訳だ。
 問題はこれからどうするか、である。タオル如きで血が止まらない、目の焦点が合わない、立ったらフラフラする、とにかく頭が割れるほど(まぁ切れてるんだが)痛い、という様な、明らかにヤバい状況であれば、迷わず救急車を呼ばねばならない。が、意外とこういう時って、救急車呼ぼうと思わないものなのである。いつぞや、高血圧と急性低血圧(今から考えたら、どっちなんだ的症状)で目眩して倒れたときも、ついぞ救急車呼ばなかったのである。
 ともあれ、タオルで頭を押さえているうちに、血は段々止まって来た。打った部分は腫れて、また切れて痛いが、くらくらするほどでもない。車の運転くらいは大丈夫そうである。お金(そこそこ大金)も用意したし、今日バイクを引き取らないと、年内帰って来ない様な予感もしたので、顔をしかめっ面しながらバイクを引き取って来た。あとで写真を撮って貰ったのだが、長さ3cm、幅5mmくらいの三日月型の傷である。まぁ、大事に至らなかった幸運を喜ぶべきか、やっと完成したバイクに水を差された事を腐すべきか、ちと判断に迷うところだが、暫くはヘルメット被れないと思うので、通勤さえ電車である。