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 自分が靴で悩み始めたのは、中学の頃あたりからである。水泳部に入って急に身体がデカくなり始めたのだが、足もその例に漏れず、26、27、28cmと半年もしない間にデカくなっていったのだ。しかし、問題は当時はデカい靴が早々売ってない。なので無理矢理27cmくらいの靴を履いていたと記憶する。しかも自分の足は、親指よりも人差し指の方が長い。なので人差し指を親指までの長さに納めねばならなかったため、人差し指が第一関節のところで靴先に当たって曲がった状態で履いていた。曲がった関節のところが靴に当たってタコになり、それがかなり目立つので恥ずかしくて夏場は水泳の授業を全部休んだ事があったくらいだ(水泳部だったので、休んでも点は付いたみたいである)。デカイだけに補給もなかなかして貰えなくて、上履きなどは靴の横が破れてくるのだが、当て布して自分で縫って補修していた。当時は仕方なしにやっていたのだが、今となっては分厚い布地を縫う良い経験になったと思う。
 上京してからもしばらくは靴で困っていた。やはりデカイ靴が売ってなかったからである。そうこうしている内に、デカイ靴の専門店なども出来て、普段履きには困らない様になってきた。足に合った靴を履く事で、知らないうちに人差し指の第一関節のタコも消えてしまった。
 しかし、問題は趣味の方の靴は、その後も困り続けた。上京して4年後にサバゲーに復帰するのであるが、ジャングルブーツやコンバットブーツといった、編み上げのブーツでデカいサイズはまだまだ無かったのである。自分が初めて履いたジャングルブーツはたしか9Wとかだったが、これはジッとしても足の甲が痛い靴で、とてもじゃないが使い物にならず直ぐに手放した。ちなみに自分の足は足の長さは28cmであるが、甲周りは29cmある。これはバイクのブーツをフルオーダーした時に分かった事である。
 その後、段々と大きいサイズのブーツが出回る様になって、米軍のブーツサイズで自分の足に合うのは、11Wである事が分かった。ちょうど、デカいサイズの靴屋が出来始めた頃の事である。まぁ、軍用ブーツなど早々買い替える事はないので、一旦新品が手に入れば数年持つ。昔はヤフオクで、今ならeBayなどで気軽に買う事が出来る。
 モトクロスブーツは、幸いにもガエルネがアジア人向けの足型でブーツを作ってくれていて、かつ29cmのデカ足でも3ヶ月待てば受注生産してくれる。これがあったお陰で、自分はオフロードバイクのレースを始める事が出来た。ちなみに、他のメーカーのでも良かったのだが、基本的には欧米人向けの足型(ワイドでなく、レギュラーやナロー)で作られているので、同じサイズでもやっぱり狭い。ちなみに、ガエルネでも海外のショップから通販すると、欧米人向けのサイズのが来るそうである。
 さて、このたび日本兵の格好するにあたって、やっぱり困ったのが靴だった。旧陸軍の編上靴は、レプリカがない訳ではないのだが、サイズが28cmまで。とりあえず在庫のを履いてみたが、つま先以外は全く入らなかった。あれでは「靴に足を合わせる」事さえ出来ない。となれば代用品を探すしか無い訳で、いろいろ当たってみたが、結局、第二次大戦中の米軍のアンクルブーツのモデル品に落ち着いた。この時代、どこの国の軍隊も似た様な靴を履いていたみたいだ。まぁ、よく見れば違うとこが一杯なのだが、履けるだけマシ。代用品を使ってる人も結構いるから、これで良しにした。もし、履ける靴が無かったら、この企画も頓挫してしまうところであった。