特に兵器の世界では、部品の共通化というのは、生産性や運用の面で利点が多いと言われているのだけど、バイクに関しても同じだと思う。2014年の後半以来、XR230“パンツァーファウスト号”に次々とCRF250Rのパーツが取り付けられ、CRF250RX“モルゲンシュテルン号”もリアを18インチ化した事で、両車には様々な共通部品が増えた。

  • 前後タイヤ
  • 左右レバー
  • ハンドル

 タイヤが互換させれるメリットは非常に大きいと思う。どちらもエンデューロマシンとして仕上げたので、同じエンデューロタイヤ使えるのは有り難い。いわゆる補給の面で非常に楽である。今までなら、ヘタしたら、2台分で4本もタイヤがダブつく事があったのだが、うまくヤリクリすれば、どちらかに新しいタイヤを履かせた時に、もう1台に古いのを履かせて使う、という事も可能だ。あと、リア18インチは結構潰しの効くタイヤで、山や角が残っていれば、ヤフオクで転売する事も可能である。19インチだとなかなか買い手が付かないのだ。
レバーは、これまに折った事はないとは言え、やはり予備を持っておく必要のある部品であるが、2台別だとやはり面倒臭い。共通化していれば、1セットあれば、とりあえずはどうにかなるし、何ならどっちかから外して使う事も可能である。言ってみれば、予備を2本持っている様なものである。ちなみに、これまでZETAのピボットレバーを使って来たのだが、アーマーハンドガードを常備する様になってからは、純正のレバーに付け替えている。実は純正のレバーの方がタッチが好きなのである。ただし、ガードを付けていても折れたり曲がったりする時はするので、その意味で予備が多いのは有り難い事である。
 ハンドルは共通化の為というより、XR230で楽に乗る為の施策として、ハンドルバークランプキットを装備したのだが、結果として、CRFと同じZETA SX3 ED-Lowを共通化する事になった。この効果は早くも現れていて、こないだの日曜日、谷田部で試走してみたところ、ハンドルの形状や高さに対する不満はほぼなくなった。ただし、もう5mm前に出した方が良さそうな感じである。そうした微調整も可能であるので、大枚かけた価値はあった。
 この他にも、グリップもXRにCRFの物を付ける事で、グリップの予備も共用する事にしている。ハンドガードも新しい物を買ったが、別に2台とも新しくしなくても、レースに出る方に新しいのを付ければ良いだけで、まぁ、お金に余裕が出来たら2台目にも新しい物を買おうかと思う。