今朝、目が覚める直前の事である。

 間もなく閉館間際という事で、通用口を締めに行ったら、なんと、倉庫のドアが壊れてなくなってた上に、倉庫から館内に筒抜けに入れる様になっていた。びっくりして、職場のボスに電話したが不通。昼番の奴に電話したが、なんだか要領が得ない。そうこうしているウチに、閉館時間が過ぎてしまったので、慌てて玄関を閉じようとて出向いたら、ロビーに人が一杯いるのである。普通、閉館時間頃に人などいない、のである。外は雨。しかも何故か照明は消えている。慌てて「閉館時間過ぎてますので、退館して下さい!」と大声出して、追い出したものの、2階のホールからもゾロソロ降りて来る。明らかにおかしい。
 館内の見廻りに行ったのだが、どの階にもチラホラ人がいる。というか、隠れてるみたいにいる。しかも、最初の頃は話しの通じる普通の人だったのが、段々と、身体障がい者、知的障がい者、DQN、明らかに逝っちゃってる人、、という具合に、扱いかねる人間に質が変わっている。暗い館内で、そんなのに出くわす度に、こちらは度肝を抜かれる事になる。それらに退館を促しながら、やっと事務室に戻って来たら、ドアの鍵を破られて、賊が侵入してた。なかりビビったが、どうにか追い出した。
 最後に、どこかの物置の様な部屋を点検にいったら、猫を踏みつけにして殺そうとしてるオバハンが中にした。「お前!何しとんじゃ、こんなトコで!そんな事すな!!!」と怒鳴りつけたところで、目覚まし時計の音で目が覚めた。となりには、みりんが黒々と伸びて寝てた。
 非常に怖い思いをしたのであるが、出て来た群衆から襲われた訳ではない。暗がりの部屋でいきなり出くわして、死ぬほどビックリしただけである。それ以上に自分が恐れていたのは、閉館時間過ぎているのに、館内に知らん人がうじゃうじゃいて、明らかに事故を付けた状態である事に対してだった。
 よく夢を見る方であるが、こんな怖い思いをしたのは久々だ。