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 先日の新谷田部ESLでの練習のこと、嫁さんが「5、6歳の子に何度も抜かれて屈辱的だ」としきりに言うので、「こちらがいくら6倍長生きしてても、バイク歴はあちらさんはたっぷり3年はあるんだから、抜かれて当然」といなしたのだが、いまひとつ納得いかない様子。まぁ、悔しけりゃ、アクセル開けるしかないし、アクセル開けるのが怖ければ、走り込んで慣れて行くしかないのであるが、オフロードコース初体験の人にそんな事言っても始まらない訳で、その割には上手に走れてるので、誉めて伸ばす方向でいく事にした。
 ところが今度は「たにしさん、ちびっ子に抜かれてるじゃないですか!」と宣う。抜かれたのではなくて、抜いてもらったのだが、それが傍目にはええ歳こいたオッサンが恥ずかしくないのか、という風に写ったらしい。人様からどう見られようが、今さら恥ずかしいとも思わん様になったのだが、ここは大事なところなので、この世界の常識というかモラルというか、そういうのをご教授した。つまり、
 「コースで練習中は、誰それと競争してる訳ではない。仮に相手を抜いたとしても、相手には自分と競争している意識はない訳だし、それをもって自慢するのはお門違いである。自分の心の中で「あの人を抜く」と目標にして走るのは結構だが、それを自慢するというのは間違いである。逆に、自分が何かテーマを持って走っている時は、後ろから早そうな人がきたらラインを譲る。今のは、バイクの調子を見るために、先にあの子に言ってもらったのである。」
 そのあとも、「他の人はジャンプ飛んでるのに、たにしさんは全然飛んでないじゃないですか!」とか言われたが、いやいや、一応は軽く飛びましたから。ただ、飛ぶよりナメて走った方が次のセクションにつながり易いから飛ばんだけの話しで、飛んで具合の悪くない人は飛んだらよろしい。なんなら、あんたもピョーンと飛んだって構わないのよ。
 とはいえ、人に抜かれて悔しいと思うのはガッツのある事だし、あの重たいXR230を、転けてもちゃんと自分一人で起こして乗って帰ってくるのだから、大したものである。走りにしても、自分が初心者の頃に比べたら、彼女の方がおそらく上手だと思う。このまま続ければ、もっとライディングを楽しめる様になると思う。
 この日は、まだバイクに十分慣れてないというか、まだしっくり行かない所があって、もっと頑張れるところまで行かなかったのだが、「もしかしたら本当にちびっ子に勝てなかったらどうしよう」不安になったので、密かに追尾した。筋のいい子で、頑張って走ってたが、こちらは9倍の排気量のあるバイクであるので、ストレートで一気に抜かせて貰った。バイクは良いのだ。乗り手の問題である。