2020-12-09 23.20.55-1
 乗り継ぎ駅の錦糸町駅には、成城石井がある。滅多な事で立ち寄る事はないのだが、久しぶりにドイツのライ麦パンであるブンパーニッケルが食べたくなった。2年に一度くらい食いたくなるのだ。食いたいと思うとどうしても食いたくなる性分なので、一旦駅の外に出て立ち寄る事にした。
 その際に、嫁はんに成城石井に立ち寄る事を連絡すると、「チーズケーキが食べたい」と言ってきた。チーズケーキも、レアチーズとそうでないのがあるが、レアチーズの方が食いたいと。隕石みたいな黒焦げのハムカツを相当批判されたのを反省したのか、退院後、毎日弁当作りを頑張っているし、ご褒美やるのも悪くない。自分もレアチーズが好きでなので、ワンホール買って分けて食えばいいやと探してみた。
 あるにはあった。ところが、ふた切れで670円(税別)もする。自分の感覚からすると、猛烈に高い。おそらく、ワンホール3,000円くらいはするのであろう。自分の認識では、ワンホール800円くらいのやつを買うイメージだったのだ。一瞬ためらったのであるが、買う事にした。贅沢できる時は、贅沢するのだ。
 なるほど、お金を貯める人というのは、こういう贅沢をしない人なのかもしれない。しかし、爪の先に火灯す様な思いをしなければならないほど、貧乏している訳でもない。この先、どうなるかは分からないが、もしかしたら「あの時は贅沢してたなぁ」なんて思い出す時があるかもしれない。今、贅沢できる時にしておかないと、そう思い出す事さえ出来ないのだ。砂糖は投じられるべき時に投じるべきである。
 ふた切れであるから、一切れずつ食べれば良さそうなもんだが、これは嫁はんに買って帰ったものなので、一口だけ味見して、あとは全部嫁はんにくれてやった。妹がいた自分は、なんでも分ける習慣が身についているが、一人っ子だった嫁はんは、何でもかんでも独り占めする習性である。まぁ、弁当の褒美であるから、その習性に合わせて、全部やったという訳だ。
 まぁ、ブンパーニッケルはほぼ自分一人で食うので、釣り合いは取れているのである。

2020-12-10 00.02.21