ウダウダと部屋に閉じこもっていても仕方ないので、XRを引き出して出かける事にした。前回のブッシュガード装着の時に、2週間ぶりにエンジンを掛けようとしたら、何度セルを回しても全然エンジンが掛からず、ビビってバイク屋のあんちゃんに教えを請うたら、「しばらく乗らない時は、フェルコックをオフにしておくように」と習った。何でも、フェルコックをオンにしておくと、何かの拍子にキャブに燃料が流れて、いわゆる「カブった」状態になるとか。そういえば、いきなり肉離れになってしまい、とにかくシートかけてロックするのが精一杯で、フェルコックの事など頭を逆さに降っても出てこない状態だった。そんな訳で、ちゃんとフェルコックをオフにしておいたら、2回目でちゃんとエンジンがかかった。専門家の言う事はちゃんと聞くものである。
 充分暖気して、颯爽と乗車。何かの拍子に右足の脹ら脛が痛くなったらどうしよう、と思っていたが、少なくともブレーキペダル踏む動作程度じゃ何ともなかった。で、ミラーを調整して発進。さすがにハンドルがさらにワイドになっただけあって、最初はちょっと戸惑ったが、その内慣れてしまった。それよりも、グリップの方が前と全然違って、驚いた。今回のはいわゆるジェルタイプで、グローブにくっつく感じでグリップが良い。グリップが良いのはそれはそれで良いのだが、クラッチレバーを握ったり、アクセルを戻したりする時に、前とちょっと感じが違っていて、クラッチを切り切らずにシフトを替えたり、アクセルを充分戻し切らずにクラッチを切ったり、なんだか素人臭い運転になってしまった。まぁ、何事も慣れが肝心である。ところで、ハンドルの位置の調整はいい加減にやったままなのだが、あれで良かったのかどうか。腕が疲れるほど乗らなかったので判らないが、場合によっては再調整する必要があるだろうな。
 ちょっとギクシャクしながらの試運転だったが、やっぱバイクっていいなぁ、と思いながらナップス足立から帰ってきた。暖かくなってバイク乗るには丁度良い季節だし、遠くの空を見れば、気の早い積乱雲なんかもあったりして、「ああ、どっか行きたいなぁ」と思わされた。行けるなら、日本一周とか行ってみたいものである。