先ほど読み終わった寺崎勉さんの『野宿ライダー、田舎に暮らす』にゴーヤチャンプルーの作り方が書いてあった。何だ、見た目ほど難しそうな料理ではない。そう思ったら、急に食いたくなって、帰りがけに近所のエネルギーストア「たじま」で、248円の見事なニガウリ(宮崎産だったので、ゴーヤではあるまい)、豚バラ肉(半額だった)、木綿豆腐1丁を買って帰った。
 ところで、ゴーヤチャンプルーというのは、沖縄の代表的な食べ物であるが、自分にとっては“唯一食える”沖縄料理でもある。何年か前に、組合の大会で沖縄に行った事があるのだが、一応要員という事で前日入りし、他の役員の人達と現地の飲み屋に交流会に行った訳であるが、そこで出てきた物の尽くがダメだった。ミミガーとかいうのもダメだったし、豚足などは沖縄産でなくてもダメである。とにかくグロいのだ。味付けも何となく変に感じる。まぁ、中華料理でもジャパンライズされたテイストでないとダメで、本場の中華料理は好きくない質だから、沖縄料理もダメなのである。そんな中で、唯一食えたのがゴーヤチャンプルーであったのだ。それが作り方が簡単となれば、是非とも我がクッキングレパートリーに入れたい訳である。
 さて、作り方は別にここに書かなくても、他でいっぱい紹介されているから良かろう。取り敢えず、本に書いてある通りに作った。ゴーヤの中身があんな風になっているとは、やっぱり買って作ってみない事には判らないものである。作るに当たっては、油を多めに投入したのだが、いつものジャガイモとタマネギの炒め物(タニーライス1号)みたいにギトギトした感じでなくて、思った以上にあっさりした感じだった。もっとも、それは見た目があっさりしてるだけであって、実際にはかなりな量が入っているのだから、間違っても作っている間に油がどっかに行ってヘルシーになったと思わない方が良さそうである。ニガウリは約2ミリ幅にスライスしたが、これが正解であまり苦くなく美味く食えた。今回は豚肉を使ったが、スパムとかでも美味いに違いない。いや、我が国でスパムを美味しく食える方法が少ないからには、ぜひゴーヤチャンプルーに入れてみるべきであろう。
 買ってきた分量を取り敢えず全部炒めてしまったのだが、半分は残して明日食うつもりをしていたのに、あまりに美味くて全部食ってしまった。しょう油を掛けて食うのだが、塩でも結構いけるのが余計に良くなかった。さすがにソロキャンプで作るには煮がかちるが、何人かで行くキャンプだったら良いかもしれない。